社会民主党第21回定期全国大会において、以下の「大会宣言」を採択しました。
大会宣言
主権国家を暴力的に支配することを公言して憚らない米国大統領を,私たちはいま日々目撃している。そして暴力的世界がユーラシアの各地で広がりつつある。ウクライナ、ロシア、ガザ、レバノン、イランと戦火の拡大は留まるところを知らない。いずれの国も国連憲章や国際法を守らなければならないという原則に戻らなければならない。憲法9条を持つ日本は、米国をいさめつつ、国際社会に積極的に発信していくべきだ。そのためにも、核兵器禁止条約を即刻批准することが必須である。
あるべき世界をめざし、世界に向かって果敢に外交関係を強化しなければならない時に、高市政権は自身の不用意極まりない発言から中国との善隣友好関係を壊してしまった。深刻なのは、政治的関係の冷却化が経済・文化全ての面に及んでいることだ。レアアースの日本への輸出はもとより、日本から中国への輸出が大きな打撃を受けている。このまま冷却関係を続けるならば、日本経済は厳しい事態を迎えかねない。一刻も早く発言を撤回・謝罪し、関係改善をはからなければならない。さらには、韓国が民主化を徹底し、南北関係の改善を進めている今こそ、「北朝鮮」との国交樹立と拉致問題解決に挑まなければならない。そしてASEANとの友好関係を強め、東南アジア諸国との一層の信頼関係を構築していくべきだ。
高市首相は、「憲法改正の発議について、なんとか目途が立ったと言える状態で,来年の党大会を迎えたいと考えている」と4月12日の自民党大会で演説した。立憲主義に縛られている最高権力者がこのような発言をすることの異常さを、どれだけの人々が認識しているだろうか。2015年の集団的自衛権容認の強行、23年度から5年間の防衛費総額を43兆円とする閣議決定、過日の殺人兵器輸出の解禁と、次々と憲法に反することを自民党政権は決めてきた。その仕上げとも言うべき憲法9条の改正を、社民党の名において断固阻止しなければならない。
私たちを取り巻く内外の情勢は余りに厳しい。対峙する高市自民党を軸とする右翼保守勢力は巨大だ。いまこそ、社民党は党員一丸となってこの勢力と闘い抜かなければならない。内部対立をしている場合ではない。この間、党内部の問題をSNSなどで外部にさらし、外部から党への誹謗中傷が行なわれるという現代的組織問題が浮上した。このような手法がまかり通るならば、党は容易に内部崩壊してしまうだろう。昔から実践してきたように、党内での議論は徹底的にやるが、一旦決まったことは皆で力を合わせてやり切るという原点に私たちは立ち返るべきである。そして、党改革をすすめ、風通しの良い誰でも参加したくなるような党を作り上げようではないか。働く人々や市民との絆を一層強め、貧困や差別に苦しむ人たちの側に立ちきる党を作り上げようではないか。
今次大会で新しい執行部体制が決まった。次世代へのバトンタッチが意識された体制である。この執行部をもり立て、来春の統一自治体選で新人候補を一人でも多く擁立し、勝利し、社民党の未来を切り拓いていくことを皆で誓い合い、大会宣言とする。
2026年4月29日
社会民主党第21回定期全国大会