『月刊社会民主』8月号の特集は「核と人類は共存できない--絶対に!」。
ヒロシマ・ナガサキに原爆が投下されて81回目の夏を迎える。爆風や熱線、直後の急性放射線障害などで亡くなった方など45年末までの死者だけで、ヒロシマ約14万人、ナガサキ約7万4000人の計21万人に達する。その後も放射能の影響による後遺障害などで亡くなる方が現在まで続き、2025年8月時点の原爆死没者名簿の登録者は広島34万9246人、長崎20万1942人の計55万1188人に及ぶ。そもそも正確な犠牲者数すら分からないのが現実だ。その地獄絵の中を生き残ったヒバクシャは、被爆体験の証言活動を通じて核兵器使用の非人道的性を世界に訴え続けた。2017年の核兵器禁止条約成立(21年に発効)にも大きな役割を果たし、24年には日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞している。
しかし、一方では核大国による核兵器を使った威嚇は露骨になり、米ロ間の核軍縮の枠組みも機能不全となるなど、核の脅威が顕在化している。
広島・長崎に投下された原爆「リトルボーイ」と「ファットマン」は15~22キロトン級だったが、現代のSLBM(潜水艦発射型ミサイル)やICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載される標準的な弾頭は水爆が主流で数百キロトン~メガトン級の水爆であり、広島・長崎原爆の数十倍以上となっている。こんなものと共存することはできない。核廃絶をあきらめてはならない。