
社民党の福島みずほ党首は4月23日、参院議員会館で会見を行ない、6月の都議選や選択的夫婦別姓をめぐる動向、トランプ政権への日本の対応などについて語った。
冒頭、福島党首は6月に行なわれる都議会議員選挙について、中央区選挙区で新人の愛みち子さんを社民党公認候補として擁立することを発表した。さらに杉並区選挙区の金まさのりさん、小金井市選挙区の漢人あきこさんを推薦することも明らかにした。
選択的夫婦別姓について、福島党首は「今朝、連合から、とにかく実現してほしいと要請を受けた」と報告し、「困ってる人たちが増えているので、今国会で成立させたい」と語った。日本維新の会が旧姓の通称使用の法制化を目指していることについて、「30年前に法制審議会で全会一致で決めた結論は、通称使用では駄目だということ」と、周回遅れぶりを批判した。
トランプ米大統領が表明した関税に対する日本政府の対応について、福島党首は、「取引材料として 米軍の駐留経費を払え、武器を買え、コメを買え、 という圧力が強まっているのではないか」と懸念を示した。福島党首は「在日駐留経費は2022年から2026年までの5年間で 1兆550億円だ。これ以上、負担はできないと言うべきだ。武器の爆買いも、もう沢山だ。1機あたり約212億円で17機買ったオスプレイも、災害時に使うと言っていたが、能登半島地震で一機も飛んでいないではないか」と指摘。
さらに、訪問介護の報酬引き下げ撤回のための財源が約50億円であることをあげ、「400発買うとするトマホークミサイルの1発分にも満たない額。こういう税金の使い方は間違っている」と防衛予算偏重の支出のあり方を厳しくを批判した。
コメの値段が2倍に高騰していることにも触れ、「これは大変な問題。ミサイルよりコメだ。日本の食料自給率を上げろと訴えていく」と力説した。