社会新報

【第14回全国代表者会議】参院選の必勝を誓い合う~国政政党の要件を必ず死守

参加者全員で団結がんばろうを三唱。

第14回全国代表者会議であいさつする福島党首。(3月15日、東京・連合会館)

 

(社会新報3月27日号より)

 

 「もっと給料 もっと福祉 もっと安心を!」をスローガンに参院選の必勝を誓い合う社民党第14回全国代表者会議が3月15日、都内の連合会館で開催された。代表委員62人や常任幹事、会計監査など約90人が参加した。政党要件のかかった参院選で、大椿ゆうこ副党首の再選と全国比例票2%以上、3議席以上を目指す方針を決定。石破政権が進める軍拡大増税と原発回帰政策などに対決していく活動計画も決めた。会議終了後に、全予定候補の訴えによる総決起集会を開いた。(2面に質疑答弁詳報を掲載。総決起集会の記事は次号に掲載予定)

 冒頭、仮議長の大椿ゆうこ副党首が開会あいさつを行ない、「7月の参院選に向けて活発で前向きな議論が行なわれることを心から期待している」と述べた。そして運営委員会で議長に橋村りかさん(九州ブロック・熊本県連)と佐々木克己さん(南関東ブロック・神奈川県連)、運営委員長に久保孝喜さん(東北ブロック・岩手県連)が選出されたことを報告した。
 久保運営委員長から代表委員総数73人中62人が出席し、過半数参加の大会成立要件を満たしていることが報告された。また山形県連再建委員会の一人がオブザーバー参加したことも報告された。

首相の商品券配布を批判

 福島みずほ党首があいさつに立ち、石破茂首相が当選1回の自民党衆院議員に商品券を配布した問題について「人々の感覚からかけ離れている。『政治とカネ』が大問題となっている時に、10万円を配る感覚が理解できない。総理は説明責任を尽くすべき。納得できる説明がなされなければ辞任すべきだ」と厳しく批判した。その上で党首は、今国会で企業・団体献金を禁止する政治資金規正法改正を実現すると訴えた。
 そして党首は、トランプ大統領がDEI、つまり「多様性、公平、包摂」の政策を終了すると宣言したことを厳しく批判し、「社民党がつくりたい社会は、ダイバーシティ(多様性)が認められ、公平で、誰一人取り残さない包摂性のある社会だ」と強調した。
 党首は7月の参院選について「本当に厳しい選挙だ。2%以上の得票率がないと公選法上の政党要件を失う。社民党の支持をもっともっと広げていかなければならない。全国比例区で2人以上、選挙区で1人以上、合わせて3人以上の当選を目指す」と述べた。
 続いて、①幹事長報告②衆院選総括③2024年決算報告④決算監査報告⑤中央規律委員会報告  の5報告案が提案された。服部良一幹事長は昨年の通常国会を振り返り、経済安保分野の秘密保護法ともいえる経済安保情報保護法は憲法9条を毀損(きそん)する内容だと厳しく批判した。会計監査の伊藤正通さんが一般会計と11の特別会計について「適切に処理されている」とした。野呂正和中央規律委員長は千葉県連元幹事長の不服申し立てを「受理しない」との決定を報告した。
 続いて、第1号議案「第27回参院選挙方針及び25年中間選挙の戦い」、第2号議案「2025年予算」、第3号議案「当面の活動計画」  の3議案の提案が行なわれた。服部幹事長は参院選方針について「社民党を国政政党として残すことに尽きる。何としても全国比例票2%以上、3人以上の当選を目指す」とした。活動計画の中で服部幹事長は、今国会に提出の能動的サイバー防御法案が敵基地攻撃の先取りであると批判。
 また新垣邦男副党首は、4月27日投開票の沖縄県うるま市長選に出馬を予定している前県連代表の照屋タイガさんについて、全国からの支援を呼びかけた。

消費税の食料品ゼロ

 議案に対して代表委員16人が質問し、執行部からは「大椿ゆうこ議員の再選をぜひ達成するために、一丸となって戦う」(服部幹事長)、「消費税ゼロ(廃止)と食料品の消費税ゼロの2つの意見が出された。早急に決定し打ち出したい」(福島党首)などの答弁が行なわれた。その上で3議案は満場の拍手で採択された。
 役員の一部改選では、伊是名夏子常任幹事が退任し、橋村りかさんが新たに常任幹事に就任した。
 第27回参院選闘争に勝利する特別決議案が満場の拍手で採択された。最後に、新垣副党首の閉会あいさつで終了した。