参院選公示日に福島党首らが第一声 ~ ミサイルよりコメを!

参院選が公示され、福島みずほ社民党党首が力強く第一声をあげた。(7月3日午前11時過ぎ、JR新宿駅南口前)

ガッツポーズをとる(左から)西みゆか東京都選挙区候補、ラサール石井・比例区候補、福島みずほ党首、大椿ゆうこ副党首・比例区候補、花岡しげる・比例区候補、かい正康・比例区候補。

新宿駅南口前には多くの聴衆、マスコミ関係者が集まった。
うだるような暑さの中、参院選が公示された7月3日、JR新宿駅南口前で社民党の福島党首らが数百人の観衆やメディア関係者を前に力強く第一声をあげた。
福島党首は、生活が厳しさを増す中、緊急生活応援支援策として、「食料品の消費税即ゼロ、最低賃金全国一律1500円 、働く者たちの社会保険料負担を半額にする」「社会保険料の労使負担割合を1:1から1:3に変え、中小零細企業の負担増分には公費助成で補填する」と強調した。
防衛費だけがうなぎ上りである現状について、党首は、「防衛費は2022年度に5兆円だったものが、25年度には8兆7000億円になり、今、米国が日本の防衛費をGDP比で2%から3.5%に引き上げることを迫っており、それだと防衛費が21兆円になってしまう。教育や農業、介護、医療などの予算をこれ以上圧迫してはならない。ミサイルよりコメを、ミサイルより暮らしを」と訴えた。
評論家の佐高信さんが応援団としてマイクを握り、「世襲・裏金・統一教会に汚染された自民党とその亜流を政界から追放しよう。自民党に天罰を、公明党に仏罰を、維新・参政に神罰を」と辛口のトーク。
東京選挙区の西みゆか候補は、めざす国家ビジョンとして「強き者は下支えをし、弱き者を助ける。子どもと高齢者を一番上に据える」と訴えた上で、食料品の消費税即時ゼロと企業の内部留保金600兆円への課税、など6つの政策を訴えた。
ラサール石井・比例区候補は、政治の閉塞状況について、「あきらめるのはもうやめた。黙って見ているのもやめた。皆さんもあきらめること、黙っていることをやめよう。小さな声をちょっと上げるだけでいい。人間にファーストもセカンドもない!」と呼びかけた。俳優の松尾貴史さんが飛び入りで応援した。
かい正康・比例区候補は「トラックドライバーとして様々な矛盾を感じてきた。現場を知らない政治家が、現実に合わない法律をつくることは許せない」と怒りの声をあげた。
花岡しげる・比例区候補は、積極的な非武装中立論を強調し、「自衛隊を災害救助即応隊(ジャイロ)に衣替えし、日米安保条約を解消し、日本を自主独立の国家にする」と訴えた。
最後に、大椿ゆうこ副党首・比例区候補の訴えで締めくくった。大椿候補は「2年3カ月、参院議員を務めてきたが、今の国会にわたし大椿が必要だ。次の6年間をやらなければならない。今の国会の状況は、あからさまな排外主義者とマイルドな排外主義者を含めると国会議員の約8割を占めるのではないか。差別はダメだと明確に主張する国会議員がしっかりと国会にいなくてはならない。その一人がわたし大椿だ。絶対に勝ち抜く」と力を込めた。