社会新報

新垣副党首、衆院沖縄北方特で「ひめゆりの塔」暴言を糾弾

衆院沖縄北方特別委で鋭く追及する新垣副党首。(5月29日)

 

(6月12日号より)

 

 社民党副党首の新垣邦男衆院議員は5月29日の衆院沖縄北方特別委員会で、「ひめゆりの塔」に関する西田昌司自民党参院議員の暴言を厳しく糾弾した。
 西田議員は5月3日、那覇市内で開かれたシンポジウムで、沖縄戦で犠牲になった学徒隊の女子生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」(糸満市)について、説明内容を「ひどい」「歴史の書き換え」などと言い放った。
 新垣議員は、暴言について「沖縄戦の史実を歪曲し、体験者証言や戦後80年にわたり積み上げられた研究を愚弄する許し難いもの」「多くの県民を深く傷つけたことは厳しく非難せざるを得ない」と厳しく糾弾した。その上で、伊東良孝沖縄担当相に対して暴言に関する認識をただした。
 伊東担当相は沖縄戦について「一般の住民の皆さんを巻き込んだ苛烈な地上戦が行なわれ、筆舌に尽くしがたい苦難を経験されたことは紛れもない事実」であると述べ、自民党総裁として国会で謝罪した石破茂首相と「私も同様の認識をしている」と答弁した。