社会新報

「崖っぷち」脱する再起動を ~ 全国幹事長会議で参院選総括

向かい側左からラサール副党首、大椿副党首、福島党首。(9月24日、参院議員会館)

 

社民党は9月24日、先の参院選闘争の総括を主題に全国幹事長会議を参院議員会館で開いた。
冒頭あいさつした福島みずほ党首(参院議員)は、参院選でラサール石井候補の当選と政党要件を確保したものの、現職の大椿ゆうこ参院議員はじめ比例区4人、選挙区6人の候補者を当選させられなかったことについて「心からおわびする」と陳謝した。その上で「新しい人を増やし、党を大きくしていきたい」と決意を述べた。また福島党首は常任幹事会がラサール石井議員を副党首とすることを決めたことを報告し、幹事長会議としても確認するよう求め、承認された。
参院選闘争総括案は服部良一選挙対策委員長が提案。今回も「『崖っぷち』を脱しきれなかった厳しい選挙」であったとし、「次の参院選まで確保した政党要件を最後のチャンスとして全党一丸となって頑張ろう」と呼びかけた。
参加した幹事長らからは「ラサールさんの『日本社会の底が抜けている』という指摘を実感した。その原因を訴えることが大事」「思うように票が伸びず、新しい支持層へのアプローチが不十分だった。外に出て訴えていきたい」「選挙区に候補者を立てられたことは大きかった。公募による候補の擁立はプロセスを大事に」「大椿さんを当選させられなかったことは残念だ。途中で選挙戦術に変更があったのではないか。選挙区に候補者を立てて戦う重要性を感じた。5人の入党希望もある」「地方では総選挙に向けた動きが始まっている。準備を急ぐべきだ」などの発言があった。今後の大衆運動や組織活動の重点などについて確認し、福島党首の発声で団結ガンバローを三唱して終了した。