

左から辻元清美・立憲民主党代表代行、田村智子・日本共産党委員長、大椿ゆうこ・社民党副党首、くしぶち万里・れいわ新選組共同代表。

右端が参院会派「沖縄の風」の伊波洋一代表。
「2025憲法大集会」が5月3日、東京・有明の東京臨海広域防災公園で開催され、主催者発表で3万8000人が参加した。実行委員会が主催した。
社民党を代表して大椿ゆうこ副党首(参院議員)が連帯のあいさつを行なった。
大椿副党首は憲法28条(労働三権)の尊さを自分の体験をふりかえりながら、次のように語った。
「憲法はただそこに置いてあるものではなく、使って活かしていくものだ。そのことを自分の雇止め解雇との闘いを通じて実感した。私は30代半ばで非正規労働者として働き、1年ごとの雇用契約の更新があり、最長で4年間しか働くことのできない有期契約だった。なぜ、4年間で私が首を切られなければならないのか、納得がいかない。人づてに頼りに頼って、行き着いた先が労働組合だった。労働組合の人は私にこう言った。『あなたは正しい。有期雇用がおかしいと考える、あなたの直観は間違っていない』と。初めて激励された言葉だった。労組に加入して正規雇用を求めて闘い、3年9か月を費やした。結果として職場に戻ることはできなかったが、そこで初めて憲法28条(労働三権=団結権、団体交渉権、団体行動権)があるからこそ、私たち非正規労働者はこれを使いこなし、生き延びることができると身をもって実感した。憲法は、労働者の権利が侵されている時に『とことん闘え』と応援してくれるものだと感じた」
続いて、大椿副党首は憲法9条について戦争体験者である父親の言葉を思い起こし、こう表現した。
「父は、いま91歳で、岡山県に住んでいる。父は私に会うたびに、時に目を潤ませて繰り返しこう言う。『戦争だけはしてはいけないよ。戦争で勝っても負けても、悲惨だ。この国には戦争を二度としないと誓った9条があるだろ』。父は子どもの頃、岡山大空襲を経験した。家は岡山市からはずいぶん離れていた。庭先の山が真っ赤に燃えていた。父はその空襲の炎を打ち上げ火花と勘違いした。後になって花火ではなく空襲だったことを知り、強い衝撃を受けた。戦争を体験した父だからこそ、今の政治の動きに危機感を持っている。父の言葉をしっかり受け止め、ここに結集された皆さんの思いをしっかりと受け止めて、社会民主党は『頑固に平和』『戦争を絶対にさせない』を訴える。皆さんと力を合わせて全力を尽くすことをお誓いする」