
主催者を代表して福島みずほ党首(中央)があいさつした。左が大椿ゆうこ副党首、右がラサール石井副党首。(10月23日、憲政記念館)

村山富市元首相の死去を悼み、参加者全員で黙とうを捧げた。

福島党首と共産党の田村智子委員長(右)、小池晃書記局長(左)。連携の強化を誓う。
先の大戦後まもなく、戦前の無産政党や労働運動家、社会運動家らが、「勤労階層の結合体」として、日本社会党を1945年11月2日に結党した。結党から今年11月2日で80年を迎える。また、1960年10月12日に浅沼稲次郎委員長が刺殺されてから65年を迎えた。
この2つの出来事の月日のちょうど真ん中に当たる、10月23日、東京・永田町の憲政記念館で「日本社会党結党80周年 交流の夕べ」が社民党主催により開催され、150人が参加した。差別と排外主義、戦争への道を加速する高市政権発足の現状況を憂い、その流れに抗(あらが)う闘いの決意を固めた。
社民党初代党首で元日本社会党委員長の村山富市元首相が10月17日に大分市内で老衰のため死去したことに対して、参加者全員で村山元首相に黙とうを捧げた。
主催者を代表して福島みずほ党首があいさつし、「大企業の利潤を追求し生活を破壊する新自由主義、戦争への道、憲法改悪、差別排外主義、歴史修正主義が強まることを懸念している。だから今こそ社民党が必要だ。立憲野党と連携し、幅広い市民の皆さんと政治を変えていく」と決意を語った。また、福島党首は、日本によるアジア諸国への侵略と植民地支配を謝罪した戦後50年談話(村山談話)について「村山談話の精神を引き継いで行くことは私たちの歴史的な使命だ。村山さんの遺志をしっかり受け継いで、平和と民主主義を押し進めていこう」と訴えた。
立憲民主党の近藤昭一代表代行や日本共産党の田村智子委員長、新社会党の岡﨑宏美委員長、経済評論家の佐高信さん、元村山首相秘書官の河野道夫さん、政治評論家の角谷浩一さん、元社会党衆院議員の常松裕志さんらが祝辞と連帯あいさつを述べた。(詳報は11月6日号に掲載予定)