社会新報

「トランプ関税」に交渉力を ~ キックオフ集会で西みゆかさんが訴え

参院東京都選挙区予定候補の西みゆかさんは政策を熱く訴えた。(5日、文京区内)

左から桜井幹事長、党首、西さん、青山代表。

平和運動家の花岡しげるさんが反戦歌をテナーサックスで演奏し、西さんにエールを送った。

 

(社会新報4月24日号)

 

 「西みゆかキックオフ集会」が5日、東京・文京区内で開かれ、参加者約100人の熱気に満ちあふれた。党東京都連(青山秀雄代表)の桜井夏来幹事長が司会を務め、冒頭に西みゆか参院東京選挙区予定候補の友人・花岡しげるさんが反戦歌『ダニーボーイ』などをテナーサックスで演奏した。
 青山代表が開会あいさつ。「参院選では何としても東京選挙区では西みゆかさん、比例区では大椿ゆうこさんを当選させたい。どうか皆さんのご協力をお願いします」と呼びかけた。
 続いて福島みずほ党首が「西さんは米ニューヨーク州の弁護士資格を有し、国際的に活躍する経験豊かな法律家だ。すごくクリアで、ぶっ飛んでいて、思いがあふれる演説を聞くと、次は何を話してくれるのかと、みんながとても楽しくなる」と熱いエール。
 来賓の政治評論家・佐高信さんは「石橋湛山議員連盟の集会で『S・U・T』の話をした。Sは世襲、Uは裏金、Tは統一教会のことだ。これで今の政治、自民党が毒されている。自民党がヤクザとすれば、維新は半グレであり、戦争の色が濃くなれば女性蔑視となる。今回、社民党の候補者に女性が多いのは良いこと。ぜひ、女性たちに引っ張られて私たちも戦っていこう」と声援を送った。
 来賓の杉浦ひとみ弁護士は「日本は戦争の道を歩んでいる。社民党と女性がこの流れを変えていかないといけない。いろいろな方法で応援したい」と訴えた。
 また、後援会員や友人が数々のエピソードを交えて西予定候補の人となりを紹介した。「西さんが国会で大暴れをすることを期待している。ぜひ皆さまのお力添えを」(西みゆか後援会会長の松尾卓弥さん)、「あらゆる差別、特に女性差別に反対している西さんに、ぜひ国政で活躍してもらいたい」(後援会副会長の星川一恵さん)、「国選弁護人として奮闘し、尊敬できる素晴らしい人。政治を変えてくれる人」(大槻展子弁護士)。

 大椿ゆうこ副党首のメッセージも読み上げられた。
 最後に西みゆか予定候補が登壇。「トランプ関税」に関して、「トランプ大統領が中国に高関税を発動すれば、当然、中国は報復措置を取って報復の連鎖を招き、世界経済が大混乱に陥る。その状況下、石破首相は、なんら発言もせず、交渉もできず、国内外で日本の信用性をおとしめている。政局のみを考えて、法を無視し、経済の勉強もしないという状況では、市民生活が危うくなる」と石破首相を厳しく批判した。
 西予定候補はさらに、「消費税を下げろという声に対して、与党だけでなく一部野党までが反対し、防衛費を年間9兆円規模まで膨らませ、医療や介護、教育の予算をカットしている」と指摘し、「トランプ大統領ですら、ミサイルや戦闘機を使った戦争は経済合理性に欠け、無駄だと言っているのに、日本は米国の中古品のミサイルや戦闘機を爆買いしている。今こそ日米安保条約を見直して平和友好条約に変え、日本国憲法の規定している平和外交を行なうべきだ」と訴えた。さらに、「消費税を含む不公平税制を改め、刑事司法を改革することを政策の柱としたい」と強調した。