社会新報

【5月13日の福島みずほ党首の会見】監視社会に陥る国家情報会議設置法案の廃案に全力 ~ 西尾慧吾政審会長が「政策面で党勢拡大のために努力していきたい」と抱負

会見する(右から)西尾政策審議会長、福島党首、ラサール幹事長。(5月13日、参院議員会館)

社民党の福島みずほ党首は5月13日、参院議員会館で会見を行ない、国家情報会議設置法案や健康保険法改正法案を語り、社民党の新執行部体制について発表した。

福島党首は、現在、参院で審議中の国家情報会議設置法案の問題点について、「何の情報を収集し、何を収集してはいけないのかが全く明確でない。政治的中立性の担保がない。第三者によるチェックが全くできない。こうした問題点は極めて深刻だ」と懸念を表明した。「昨日も議員会館前でこの法案に反対する集会があった。多くの市民が監視社会化への強い危機感を持っている。社民党は廃案を目指して全力で取り組む」と決意を語った。

政府与党は、参院で審議中の健康保険法改正法案について「医療費の削減を図る」と主張している。しかし福島党首は「OTC医薬品(医師の処方箋なしにドラッグストア等で購入できる市販薬)について25%の自己負担が発生するなど、負担増となる」と指摘。「薬にアクセスできずに病状が悪化する人も出る可能性がある」と反対を表明した。

高市早苗議員事務所が、自民党総裁選や衆院選で対立候補や野党議員に対する誹謗(ひぼう)中傷動画の作成を依頼したとの疑惑については「特に衆院選については国としてしっかり調査すべきだ」と求めた。

現在、与野党がその改正を本格的に議論している皇室典範改正問題については「女性天皇は認めるべきで、男系男子に限定した皇位継承基準を見直すべきだ。女性が結婚しても皇籍を残す選択肢も認めるべき。旧宮家からの男子を養子縁組して皇族とする案に反対する」との党の姿勢を強調した。

社民党の新執行部体制では、ラサール石井参院議員が幹事長に就任。前回、衆院選に出馬した橋村りか常任幹事が副代表に、同じく衆院選の候補だった西尾慧吾さんが政審会長に就任した。会見にはラサールさんと西尾さんも同席。ラサール幹事長は「経験は浅いが、全力で頑張る」と意気込んだ。西尾政審会長は「政策面で党勢拡大のために努力していきたい」と抱負を語った。西尾氏はイェール大学卒業後、沖縄戦没者遺骨収集活動などに参加し、大椿ゆうこ参院議員公設秘書を経て、今年2月の衆院選で大阪9区から出馬し惜敗。現在、ラサール参院議員公設秘書を務め、先の党大会で常任幹事に就任。

ラサール幹事長は、西尾政審会長について「27歳と若手だが、能力は非常に高く、明日、国会議員になっても私以上に働ける人材だ」と太鼓判を押し、「若返りの目玉。積極的にマスコミ対応なども担う」とアピールした。

橋村副党首はこの日、地元に戻ったため、メッセージを司会が代読。橋村副党首は「お互いの違いを認め合い、歓迎し、一人の人として大切にされる社会を、この社会に生きる全ての人と共に取り戻す」「憲法を飾りにせず、私たちの暮らしの中に活(い)かし、平和を守り抜くため全身全霊をかける」との決意を表明した。