
「次の6年間で非正規労働の問題を必ず前進させる」と力を込める大椿参院議員(2月8日、東京・文京区)。

元気一杯にこぶしを上げる大椿議員(中央)と集会参加者たち。
(社会新報2月20日号1面より)
都内で開かれた「大椿ゆうこを国会へ! 女性の会」呼びかけの「2・8キックオフ集会」は、用意した資料が足りなくなる大盛況。さまざまな場で活躍する女性の姿が目立つ。
自己責任、考えなくていい社会へ
司会は、日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク共同代表の柚木康子さん。党都連副代表の山口菊子さんによる開会あいさつを受け、スタートは大椿事務所作成、大椿副党首自身、スタッフの「愛情を感じる」という動画タイム。
続いて呼びかけ人お二人から応援のビデオメッセージ。ジャーナリストの竹信三恵子さんは、「非正規の7割を女性が占めるなか、真の働き方改革は女性から、とりわけ非正規当事者として現場を知り尽くす大椿さんから」とアピール。大椿副党首と同世代で憲法学者の清末愛砂さんは、「自己責任を考えなくていい社会にするため、大椿さんは国会に居続けてもらわないといけない。猛烈に激励する」と力を込めた。
絶対に、もう一度、大椿さんを国会に
続いて壇上からの発言。「私のようなどん底を歩いてきた人間の怒りを共有し、ちゃんと寄り添ってくれるのは大椿さん」とライターの和田静香さん。
朝鮮学校無償化排除に反対する連絡会の森本孝子さんは、「九条の会の集会で『大椿さん、大好き』という若い女性に出会った。そんな若者をどんどん見つけ出し、手をつないでいこう」と希望を語った。
フラワーデモ埼玉の野田静枝さんは、外務省が国連女性差別撤廃委員会に資金拠出をしないと決めた暴挙を取り上げ、「女性の権利確立のため頑張り続けてきたが、必ずバックラッシュがある。一歩前進二歩後退を繰り返しながら、大椿さんと一緒に、どこまでも歩んで行こう」と呼びかけた。
なのはなユニオン委員長の鴨桃代さんは、1月8日公表の労働基準関係法研究会報告書に、労使合意があれば労働基準法の最低基準引き下げも可能とする方向が盛り込まれていることを指摘し、「こういう制度改悪を許さないために声を上げていかないといけない。絶対に、もう一度、大椿さんを国会に送る。私も一緒に頑張る」と決意を表明した。
新潟・大椿応援団の共同代表で新潟市議の石附幸子さんは、豪雪による新幹線ストップのため、急きょの電話参加。新潟でも、3月16日に大椿集会を開催することを報告した。
社民党を次につなげる参院選
こうした激励に応え、主役の大椿ゆうこ副党首(参院議員)がスピーチ。会場は大歓声だ。
大椿さんは、「こんな面白い集会になるとは。本当に力をもらった」と謝辞を述べた上で、参院厚労委所属の国会議員としての活動について、「『労働者の使い捨ては許さない』という立場で、生きいき、ワクワクと働いている。非正規労働者、解雇者だったときに抱いていた疑問や怒り、そして社会を変えたいという思いを国、大臣にぶつけている」と報告。この姿勢を貫くのは、「非正規で働く人たちの声を政治の場に伝えていく役割が、私にはある」からだという。
大椿さんは、「だからこそ次の6年間を目指す」と語る。大きな抱負は、「雇用の入口に規制をかけ、原則、期限の定めのない正規雇用に変える」こと。
来る参院選を、「社民党を次につなげ、みんなの思いを実現する場として受け継ぐ闘い」と位置付ける大椿副党首。「働く者の1議席、差別を許さない1議席を大椿ゆうこに託す輪を広げてほしい」と熱烈に訴えた。
最後にℐ女性会議の池田万佐代さんが行動提起。締めは、党務のため参加できなかった福島党首のビデオメッセージだ。「国会にも社民党にも、大椿ゆうこが絶対に必要。一緒に押し上げよう」と参加者を鼓舞した。