
政策と決意を語る大椿副党首。(6月5日、連合会館)

(7月3日号より)
7月20日投開票の参院選で再選を目指す社民党の大椿ゆうこ副党首を応援する集会が6月5日、東京・連合会館で開催され、230人が参加した。各界の応援団が大椿副党首への支持を呼びかけた。
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7月に迫った第27回参議院選挙では、現職の大椿参院議員は社民党比例代表で再選を目指す。会場となった連合会館の大会議室は熱気に満ちていた。
集会では、まず、社民党副党首の新垣邦男衆院議員(沖縄2区)があいさつ。「県民大会に合わせ、沖縄を訪れた大椿さんと一緒に街宣を行なった。大椿さんはとても演説がうまく、皆、ワーッと盛り上がる。人をひきつける力がある。国会でも、しっかり質問をし、解決に向けて政府から回答を導き出す人が必要だ。大椿さんを確実に参院に戻していただきたい」と訴えた。
続いて、会場のスクリーンに大椿副党首の国会での質疑の動画が映写された。「公益通報者保護法が真に生かされるためには闘う労働組合の存在が重要」「働く全ての人たち、職場の仲間との団結と憲法28条、労働三権の行使を呼びかける。職場の仲間と手をつなごう」と語る大椿副党首の動画に拍手が沸き起こった。
国会でズバリただす
この動画を受けて発言したのが、ジャーナリストの竹信三恵子さん。「当たり前のことを言うことにビクビクしなきゃいけない、すごく変な社会になってしまった中で、国会でズバリと言う。それが大椿さんの本当にすごいところ」と賞賛。「大椿さんのパンフレットに、『コストカットされたのは一体、何? 労働者じゃない?』とある。すごい苦悩があり、生活がガタガタになるコストカットという言葉が気軽に言われる社会の中で、『ちょっと待って』と言う人がいるのは大事なこと」と支持を呼びかけた。
福島第1原発事故の被害者団体連絡会「ひだんれん」共同代表、武藤類子さんは動画でメッセージを寄せ、「理不尽がまかり通っている現在の社会には、徹底して弱い立場の人々の側に立ち、その問題の解決を追求していく国会議員が必要だ」と訴えた。
ライターの和田靜香さんは、元横綱の白鵬が相撲界を去ることを「労働問題」と指摘。「元横綱でさえ守られないのだから、非正規労働者はもっと守られない。大椿さんを絶対、国会に送ろう」と訴えた。
全労協議長の渡邉洋さんは、「非正規雇用、外国人の労働者、女性や障がい者の問題を中心にやってきた労働団体として大椿さんを支えていきたい」と述べた。
日本社会の命綱と絶賛
差別問題をテーマに活躍するノンフィクションライターの安田浩一さんは「特急列車のように急いでいく政治の世界で、大椿さんは、差別に苦しむ人の前で必ず立ち止まる。素通りしない民主主義。大椿さんは日本社会の命綱」と絶賛した。
落語家の古今亭菊千代さんは「ブレずに平和と人権を守ってきた社民党が絶対必要だ。右翼のヤジにも一歩も引かない大椿さんに期待している」と語った。
反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作さんは「なんで与野党とも、軍事費を削って社会保障に使えと言わないのか。それに対応してくれるのは大椿さんであり、社民党」と語った。
集会の最後には、社民党の福島みずほ党首が「与党が過半数割れしたが、『戦争のできる国』から『戦争をする国』に、安保3文書はどんどん実行されている」と危機感を表明し、「だから社民党が必要。国会には大椿ゆうこが必要」と力を込めた。
雇用・人権・平和を
熱い声援を受けて、大椿副党首がマイクを握り、「私は非正規労働を減らしたい。不安定な働き方を許している社会を変えていきたい。格差と貧困が広がると人々の心の中から余裕が失われ、そこに分断と差別が生まれる。まさに今がそうではないか。その行きつくところは戦争だ。私は、自民党政治に奪われた時代を20代、30代、40代として生きてきた世代。その当事者として私は、雇用と人権とそして平和、この3つのテーマで全国を駆け巡りながら、社民党の政策を訴えていきたい」と、力強く決意を語ると、会場から大きな喝采を受けた。
