社会新報

【主張】2025年スタート ~ 攻めの社民党で反転攻勢の年に

(社会新報2025年1月1日号2面より)

 新年おめでとうございます。世界も激動の渦中です。皆さまが本年も、この激動の時代を希望を持って元気にご活躍されますことを、心より祈念致します。
 1月20日にはトランプ米大統領が就任します。韓国では尹錫悦大統領の戒厳令宣布を受けて、大統領弾劾訴追案が可決され、罷免は必至の情勢です。内乱罪の立件、政権交代も含め、大転換が予想されます。
 日本でも衆院選の結果、少数与党による政権運営となり、国会の風景も大きく変わりました。野党の協力がなければ予算も法律も国会を通過しない局面を迎えています。衆院で野党がリーダーシップを取れる「チャンスの国会」になったのは間違いないと思います。
 今年の参院選で必ずや結果を出し、文字どおりの政権交代を実現する絶好のチャンスです。現在は参院選前哨戦、与野党逆転の情勢を最大限活用して、熟議の国会を取り戻すこと、予算の修正や長年与党に棚ざらしにされてきた法案を成立させ、与野党逆転国会への世論の期待度をアップさせることが必要です。
 昨年の衆院選は社民党にとって厳しい選挙となりました。現有議席維持、比例票微減という結果は、ほぼ現状維持という評価もできますが、与党に逆風が吹き、国民・市民が新しい政治に期待する中で、その受け皿になり切れなかったことに、党として大きな責任を感じています。いかに有権者の気持ちに刺さる訴えができたのか、ネット対策はどうだったのかなど、しっかりした反省と総括の上に、来る参院選の勝利に向け、全国の党員党友の皆さんと一丸で奮起していこう。
 昨年末の「被団協」のノーベル平和賞の授賞式は感動的でした。核廃絶を訴え、世界に感動と希望を届けました。それを見ながら思いました。いかに輝く社民党になるのか。正義と理想に向かって不屈に頑張って行く姿です。確固たる信念で日本や世界の未来を切り開く輝く社民党です。
 次期参院選は、社民党にとって、再度、国政政党要件がかかった選挙となります。比例票2%以上または議席を3以上とれるかが条件となります。社民党が国政政党でなくなるということは、ひとり社民党だけの問題ではありません。日本国憲法を守れるのか、日本を再び戦場にさせず平和を維持できるか、まさに社民党の頑張りにかかっていると言っても過言ではありません。攻めの社民党で、反転攻勢の年にしましょう!