社会新報

6月4日の党常任幹事会で参院埼玉県選挙区・高井たまきさんの公認と沖縄県選挙区・高良沙哉さんの推薦を決定

高井たまきさん(左)と福島党首

 

 

 社民党全国連合は5月4日の常任幹事会で、次期参院選の埼玉県選挙区(定数4)に元教員で党埼玉県連政策部長の新人・高井たまきさん(54)を公認で擁立することを決定した。

 高井さんは、1971年、神奈川県横須賀市生まれ。明治大学政治経済学部卒、横浜国立大学大学院教育学研究科修了。神奈川県の中学・高校教員を務めた。

 また、沖縄選挙区(定数1)に無所属で立候補する沖縄大学人文学部教授で新人の高良沙哉(たから・さちか)さん(46)の推薦も決めた。

安心して子育てのできる施策を

 同日、参院議員会館で高井さんは、福島みずほ党首と記者会見を開き、政策と決意を訴えた。高井さんは、「これから結婚して家庭をつくるという若い世代が、赤ちゃんを安心して育てられるようにしたい。無償の託児所、保育所を学校の場に取り入れる。それを新しい学校のスタイルとしたい」と語った。

 そして高井さんは「シングルマザーや単身女性を支えることを常日頃から課題としてきた」と述べ、「日本の女性の社会進出が非常に遅れていること、女性の賃金が男性に比べて低いことについて、あらゆる方向で支援していきたい」と強調した。

 さらに農業についても「埼玉県は近郊農業の役割を担っていく可能性を秘めている」「農家の手取りを増やしていきたい」と述べた。

選択別姓制度の実現を今国会で

 高井さんの会見の後、福島党首も定例の会見を行ない、国会情勢や社民党の政策について語った。選択的夫婦別姓について、自民党が党議拘束をしない可能性が報じられている中、「立憲民主と国民民主の法案を一本化するなどすれば、衆院で可決する可能性が出てきた。今国会で成立させたい」と述べた。年金改革については、「国会で議論する年金法の改正法案で底上げすることもさることながら、7月の参院選で社民党は、最低保障年金10万円を打ち出している」として、生活していける年金の実現を社民党として取り組むとした。食品の消費税のゼロについても他党の動きも踏まえて、「実現可能だ」として、引き続き取り組むとした。