
社民党の福島みずほ党首は1月22日、参院議員会館で会見を行ない、選択的夫婦別姓の法制度や米国のトランプ政権への対応、フジテレビ問題などについて語った。
24日から始まる通常国会で大きな論点となる選択的夫婦別姓について、自民党の鈴木俊一総務会長は、「スケジュールありきで拙速に決めるのではなく、十分な議論を」と発言。これに対して福島党首は、「法制審議会は1996年に選択的夫婦別姓の導入を答申した。結論はもう出ている」と反論した。
米国でトランプ大統領の就任については、「米国の武器を買えと言ってくるかもしれないが、日本は教育や福祉など、お金をちゃんと使うべきところがあると言うべき。国会の論戦でも主張していきたい」と、トランプ政権が無理を言ってきてもきぜんとした対応をすることの重要性を説いた。
兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を調査する百条委員会の委員であった竹内英明元県議が自殺したことについて、福島党首は「N国党の立花孝志さんが、『竹内さんは逮捕されたくなくて死んだだろう』といった趣旨の発言をSNS等で発信したが、兵庫県警は完全に否定した。故人であっても虚偽の発信で名誉毀損(きそん)が成立する」「立花さんに強く抗議する」と厳しく批判した。斎藤知事の公職選挙法違反の疑惑についても、「説明責任を尽くすべきだ」と求めた。
中居正広氏による性加害にフジテレビ幹部が関与したとされる疑惑については、「フジテレビは『第三者委員会で調査する』としているが、日本弁護士連合会のガイドラインに沿ったものとするべき」と述べた。
また、社民党全国連合常任幹事会が22日、次期参院選で、東京都選挙区に弁護士の西みゆかさん(53)、愛知県選挙区に同県連政策委員長の大西雅人さん(29)をそれぞれ候補者として擁立することを決定したと発表した。