社会新報

【1月29日の福島党首会見】参院本会議の代表質問に対する石破首相答弁を厳しく批判~言質を取らせない、ずるい答弁

 

 

 社民党の福島みずほ党首は1月29日、参院議員会館で会見を行ない、参院本会議での各党代表質問に対する石破首相答弁を厳しく批判した。
 福島党首は、代表質問での石破首相答弁について、「言質を取らせない、ずるい答弁だ」と批判した。「企業団体献金については『禁止しない』とおっしゃるが、その後、多くを説明するものの、結局は『慎重に検討していく』と逃げる」と石破流の問題点を指摘した。

 今国会の焦点の一つである選択的夫婦別姓に関する石破首相の発言についても、「ネット番組で『通称使用の拡大も法案の選択肢の1つ』と言っているが、そんな法案は出せない。通称使用ではだめだと、もう約30年前に法制審議会で決着がついている」と厳しく批判した。

 石破政権が重要なテーマについて、日本維新の会など立場の近い野党と協議していることについては「教育の無償化しかり、103万円の壁しかり、ガソリン税しかりで、国会の外で話をしている。国会で論戦していくべきものだ」と強調した。
  「政治とカネ」問題について、福島党首は「旧安倍派の会計責任者の参考人招致を強く求めていく」と述べた。また、「政倫審で自民党の議員たちは口裏合わせをしているように同じことしか言わない。政倫審を、自民党議員たちの『みそぎ』のパフォーマンスの場にさせてはいけない」と自民党の姿勢を厳しく批判した。

 政府が提出を予定しているサイバー攻撃への対応策として今国会で能動的サイバー防御(ACD)法案については「現在の案では、ネットを常時監視し、外国のサーバーにも先手を打って日本側から『無害化』(=攻撃)するという。敵基地攻撃のようで、憲法違反の可能性が高い」と指摘し、法案に反対する立場から「大いに論戦していきたい」と訴えた。