社会新報

【4月16日の福島党首会見】ミサイルよりコメを!~ 食料品の消費税ゼロ即実現~最低保障年金10万円~最低賃金1500円

 

 

 社民党の福島みずほ党首は服部良一幹事長と共に、4月16 日、参院議員会館で会見を行ない、今夏の参院選で掲げる公約の骨子を発表した。「がんこに平和 ミサイルよりコメを!」とのタイトルで、福島党首が真っ先に公約にあげたのは、コメの価格高騰などを踏まえ、「食料品消費税ゼロを即実現し、物価高から生活を守る」とアピール。服部幹事長も「食料品に消費税をかける必要はない。韓国でも、欧州でも食料品への消費税はゼロ。トランプ政権の関税で雇用に悪影響が及ぶ中で、消費税自体を3年間ゼロにする必要がある」と述べた。

 年金や社会保障の政策について、福島党首は「最低保障年金10万円実現」、「介護報酬を引き上げ、介護従事者の賃上げや処遇改善をやる」、「高額療養費の自己負担増反対」などを掲げた。

 貧困対策について、福島党首は「最低賃金1500円の 実現、非正規雇用の待遇改善と正社員可の促進、中小企業への思い切った直接支援策を実施する」、「奨学金は給付型を原則とし、残りの債務は免除する制度を導入する」と語った。

 エネルギー政策については、先日、政府が南海トラフ地震の犠牲者が最大で29万人と予測したことにも触れ、「脱原発と自然エネルギー100%」という社民党の政策を改めてアピールした。

 農業・地方対策では、福島党首は「農家の直接戸別所得補償制度を導入し、公共交通を政治の責任で守る」と述べた。 

 ジェンダー平等や多様性については、「選択的夫婦別姓は今国会中に実現する。包括的差別禁止法の制定と国内人権救済機関設置を車の両輪とする」と意気込んだ。

 政府がなし崩しに進める軍拡・防衛増税についても「これにストップをかけるのは社民党」と福島党首は強調。「『ミサイルよりコメ』だ」として、防衛費より危機にある日本の農業の立て直しに予算を使うべきだと訴えた。