社会新報

【6月11日の福島党首会見】日本学術会議法人化法の成立に厳重抗議 ~ 自民党のバラ撒き政策を批判

 

 社民党の福島みずほ党首は6月11日、参院本館で会見を行ない、日本学術会議法人化法の成立や自民党のバラ撒き政策を厳しく批判した。

 日本学術会議を「国から独立した法人とするため」だとする法律が、同日、参院本会議で自民党、公明党、日本維新の会などの賛成で可決・成立した。

 福島党首は「これは学術会議破壊法案だ」「こんな法案を民主主義国家で成立させてはいけない」と強く抗議した。「坂井担当大臣は衆院内閣委で『特定のイデオロギーを繰り返す人間は、会員から解任できると言った』。これはもう辞任すべきほどの発言だ」「政府の考え方と違えば 特定のイデオロギーと言うのか。安保関連法に関しては当時、99% の憲法学者が『集団的自衛権の行使は違憲』だとした。政府と同じ考え方の学者しか認めなかったら大問題ではないか」。福島党首は「法案は成立したが、今後も社民党は学問の自由のため、全力で頑張っていく」と誓った。

 自民・公明両党が参院選の公約として、国民への給付金を検討している件について、福島党首は「定額給付金そのものに反対するものではないが、公約とするのは、まさに選挙買収ではないか」「国民を愚弄している」と批判した。また、「自民党・公明党は、富裕層には課税をする、消費税は減税するというような公平な税制の実現をなぜしないのか」と疑問を投げかけ、「社民党はまず食料品について消費税ゼロ、法人税・所得税の累進課税、内部留保の課税を掲げている」と、公平さと責任ある財政を両立する政策を示した。

 6月13日告示、22日投開票の東京都議会議員選挙について、福島党首は「愛みち子さんが社民党の公候補として出馬する。愛さんとは、日谷公園の開発や様々な東京都の開発について一緒に取り組んできた。都議会に絶対必要な人なので、全力で応援したい」と語った。