社民党の福島みずほ党首は、8月13日に会見を行ない、核廃絶や敗戦80年、パレスチナ情勢などについて語った。
福島党首は「広島と長崎の平和記念式典に参列し、改めて日本が核兵器廃絶をしなくてはならないと思う」と述べた。また、「来年11月に核兵器禁止条約の再検討会議が開催される。日本の条約批准に向けて、超党派で全力で頑張っていきたい」と決意を語った。
石破首相が8月15日の敗戦の日に「戦後80年」の談話を見送ることが報じられていることについて、「自民党が歴史修正主義から抜け出せていないということだ」と厳しく批判した。「300万人の日本人、 2000万人のアジア諸国での犠牲の上に獲得した日本国憲法、とりわけ戦争しないと決めた憲法9条を維持し活かしていくことの決意こそ、正に8月中にやらなければならない」と求めた。
イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けている中、オーストラリアがパレスチナを国家として承認することを検討、G7諸国でもイギリス、フランス、カナダが承認する方向であることについて、福島党首は「日本も承認するべきだ」と述べた。また、「ガザの状況を伝えていた(中東の衛星テレビ局)アルジャジーラのジャーナリストがイスラエル軍に殺されたことに強い憤りを感じる」と語った。
日本の公的年金の積立金がイスラエルへの投資に使われている問題に対応すべきではとの記者からの質問にも、「おっしゃる通りだ。日々行なわれているジェノサイドを止めるため、もっと声を上げたり、交渉していきたい」と語った。
陸上自衛隊宮古島駐屯地のトップである比嘉隼人・宮古警備隊長が自衛隊の訓練への抗議活動をしていた市民に対し「許可を取ってからやれ」と恫喝(どうかつ)したことについて、福島党首は「ひどい」「社民党として、これは問題だとしっかり言っていきたい」と指摘した。