【10月8日の福島党首会見】自民役員人事でなぜ裏金議員を幹事長代理にしたのか ~ 高市総裁の「ワークライフバランスの言葉を捨てる」発言は過重労働につながると批判
社民党の福島みずほ党首は10月8日、参院議員会館で会見し、髙市早苗新総裁の自民党について、「古い、古い、古い自民党に戻った」と喝破(かっぱ)した。
自民党が7日に決めた党役員人事で、麻生太郎氏が副総裁となったことについて、福島党首は「これでは第二次麻生政権、第三次安倍政権だ」と評した。さらに「裏金問題で一番問題になった萩生田(光一)さんが幹事長代理というのは一体どういうことなのか。古い自民党に舞い戻ったということに、ものすごい怒りと失望を感じている」と批判した。
髙市氏が総裁選後の演説で「『ワークライフバランス』という言葉を捨てる」と発言したことについて、福島党首は抗議した。「今日、たまたま過労死の問題に取り組んでいる遺族の人にお会いした。過労死に取り組む人々がここ10年、20年本当に頑張ってワークライフバランスというものが重要なものとされるようになった。トップがワークライフバランスを捨てると発言したら、皆がそうしないといけなくなる」。
福島党首は、髙市氏が自民党初の女性総裁となったものの、その姿勢や政策が古き自民党の家父長制的であることを指摘。「私は、女性がいろんな意思決定の場に来ることを本当に応援してきた。なぜなら、 女性が進出すれば、政策の優先順位が明確に変わるからだ。でも、(髙市自民党は)男社会を強化することはあれ、男性にとっても住みにくい社会を変えることにならない」。
福島党首は「髙市政権となれば、憲法改悪、差別排外主義、歴史修正主義へと進むのではないか。アベノミクスを踏襲することで国民の生活が壊れるのではないかと本当に心配している」と述べ。「自民党総裁が必ず総理大臣になるわけではない。野党が力を合わせて髙市さんを総理大臣にしないことが大事だ」と訴えた。