社会新報

山城博治さんが参院選社民党比例代表で出馬を表明 ~ 国政政党から平和・人権・環境を語る党がなくなってはならない

右から福島党首、山城さん、服部幹事長。

 

 沖縄平和運動センター元議長の山城博治さん(72)は3月26日、参院議員会館で記者会見を開き、今夏の参院選で社民党から比例代表で立候補することを表明した。

 山城さんは1952年生まれ、うるま市出身。2021年9月までの17年間、沖縄平和運動センターの事務局長・議長を務めた。現在、同センターの顧問、社民党全国連合常任幹事を務めている。米軍辺野古新基地建設阻止闘争のシンボル的な存在として知られる。

会見で山城さんは、「国政政党から平和・人権・環境を語る党がなくなっては困るという思いでいる」と述べ、「沖縄の人間として申し上げれば、戦争の脅威が語られ、南西諸島有事という問題が大きくクローズアップされ、島々の人たちがどこに避難するか、与那国はどこに、徳之島はどこにと、もう戦場が間近に迫っているかのような日常だ」と現地の危機感を訴えた。

その上で山城さんは、「今年は戦後80周年。地獄のような戦争を二度と起こさせてはならない。そのために平和外交に徹するべきだということを、あらためて訴えていく」「沖縄が戦場になれば、全国も同じように戦場にされるだろう。再び日本が戦争国家になってはならない」とその強い思いを語った。

 また、山城さんは「私は長年、労働組合にいた。昨今、言われているように『103万円の壁』もあるが、生活がとても窮している。岸田内閣時に安保3文書を閣議決定し、5年間で43兆円もの軍事費を捻出すると決めたが、働く者、多くの国民、有権者は生活苦に息絶え絶えだ。それが理解できない、いびつな国政のあり方を変えていかなくてはならない」と述べ、市民生活をないがしろにする自公政治に憤りの声を上げた。さらに、「国民本位の生活に変えていかなくてはならない。福祉、医療、教育、労働の問題等々に力を入れて取り組みたい。全国の仲間と連携をしながら政治を変えていく」と力強く決意を語った。

 会見に同席した社民党の福島みずほ党首は、「熱くて、ピュアで表裏がなく、本当に素晴らしい予定候補者」と山城さんに熱いエールを送った。