(社会新報4月3日号より)
社民党は3月15日に東京で全国代表者会議を開き、今年7月の参院選に勝利する決意を固め合った。会議では「第27回参院選挙闘争に勝利する特別決議」を採択した。
特別決議は「2015年戦争法(安保法制)の強行や2022年安保3文書決定によって平和憲法体制は戦後最大の危機に直面している」こと、そして「弱肉強食の新自由主義政策」で「貧困・格差・差別が拡大し、自由・平等・共生の理念が毀損(きそん)される社会になってしまった」と指摘。「社民党が今日の政治と時代に果たすべき役割は極めて大きい」と強調した。
しかし、メディアの世論調査の結果は社民党にとって大変厳しい。国会議員はじめ各級議員の減少による露出度や発信力の低下、党員の高齢化による行動力の後退といったことなどが主要な原因だろう。
3月26日の全国連合常任幹事会は参院選の比例代表候補に山城博治さんを決定した。山城さんは党全国連合常幹、そして沖縄平和運動センター顧問として「沖縄・日本を戦場にさせない」と奮闘してきた。これで党公認・推薦予定候補は選挙区・比例代表ともに3人の計6人となった。
公認決定を受け、山城さんは「沖縄から戦争反対の声を上げていきたい」「社民党が政党要件を失うようなことは耐え難い。何とかしたいと思い、出馬を決意した。これまで共に運動してきた人たちと連携してこの社会の不条理と闘う声を上げていきたい」と力強く決意を語った。私たちの思いを代弁するものであり、出馬の決意を固めていただいたことに心から感謝したい。そして共に戦いたい。
こうした決意は全国に少しずつ広がっている。「社民党をなくしてはならない」と参院選への立候補を検討する動きやカンパを寄せる支持者が増えている。
過日開かれた党茨城県連大会では、この1年に1人でサポーターを26人も拡大した党員の活動が紹介された。「いま社民党を応援しなっきゃダメだっぺ」と、かつての職場の仲間を中心に声をかけて成果を挙げた。山城さん同様、平和や憲法を守ることに強い関心があり、日ごろから「社民党をなくしては絶対にいけない」と話している。現在、さらに4人にサポーター加入を働きかけている。
参院選本番まで3ヵ月となった。代表者会議の決定を踏まえながら、必勝に向けて全力を挙げよう。