社会新報

沖縄の闘う現場から山城ひろじさんを国政へ ~ 全国勝手連総決起集会

崎浜空音さん

藤田事務局長の音頭で団結ガンバローを三唱。山城さん(中央)の右から金子ときおさん、高井たまきさん。

 

(6月26日号より)

 

 参院選社民党比例代表予定候補の山城ひろじさんを応援する全国勝手連の総決起集会が6月4日、東京・文京区内で開催された。150人が詰めかけた会場は開会前から熱気が充満。山城さんのご家族の姿もあった。

たぐいまれなリーダー

 杉浦ひとみ弁護士の司会で始まった集会のトップは、全国勝手連代表の佐高信さん。「社民党への選挙支援は、いつも沖縄の照屋寛徳さん応援から始まった」と佐高さん。その照屋さんが「たぐいまれなリーダー」と評した「ひろじ」を当選させなければ、照屋さんに申し訳が立たないと、並々ならぬ決意だ。
 国会議員の激励は、社民党党首の福島みずほ参院議員、副党首の新垣邦男衆院議員、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一代表(参院議員)から。福島党首は「平和、命、暮らしが大事、戦争させない。このことを一緒に訴え、広げる仲間が国会に必要。熱くて、根性があって、でも底なしに優しい山城さん。どうか国会・国政へ」と心からの訴え。新垣副党首は、「ひめゆり平和祈念資料館」をめぐる自民党国会議員の暴言に言及し、「平気で歴史をねじ曲げる政治家、沖縄・南西諸島、日本全土を戦場化しようとする政権を放置できない。山城ひろじの怒りを全国で共有し、勝利をつかもう」と檄。伊波議員も、「自公政権ノーを突きつけ、戦場化を止めるための山城ひろじ当選だ」と声をそろえた。

私の大事な一票を山城さんに託す

 続いて各界からの応援の声。「戦場を知る沖縄の経験と感覚と歴史的な知恵を永田町へ」(田中宏・一橋大学名誉教授)。「沖縄の平和をつくることは、アジアの平和を守ること」(羽場久美子・青山学院大学名誉教授)。「人為的につくられた戦争の脅威から平和と暮らしを守ることこそ、今の政治の最大の課題」(経済学者の植草一秀さん)。「沖縄で育まれた魂の人、山城さんが勝てば沖縄が日本の顔になる」(山口大学名誉教授の纐纈厚さん)。「緊迫した場面でも笑顔で平和を訴えることの大切さを、山城さんから学んだ」(落語家の古今亭菊千代さん)。「自治法大改悪で、自公政権が沖縄で起きていることを全国で起こそうとしていると気づいた」(保坂展人世田谷区長)。
 沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの與儀睦美さんが演じる琉球舞踊をはさみ、さらに発言者は多彩。元衆院議員・南城市長の瑞慶覧長敏さん。東京造形大学名誉教授の前田朗さん。名古屋学院大学教授の飯島滋明さん。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さん。「止めよう! 辺野古埋立て 国会包囲実行委員会」の野平晋作さん。慶応義塾大学法学部4年で22歳の崎浜空音さんは、「ウチナンチューの女性の権利、すべてのウチナンチューの人権が守られる日本に変えるために、私の大事な一票を社民党の山城さんに託す」ときっぱり。連帯のメッセージは与那国町議会議員の田里千代基さん、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さん。

基地闘争の現場からそのまま国会に乗り込む

 山城さんとスクラムを組む参院選選挙区予定候補からは、埼玉県選挙区の高井たまきさん、全国基地爆音訴訟原告団連絡会議代表で神奈川県選挙区の金子ときおさん。金子さんは、「違法との判決が出ている爆音を解消するために、基地問題に長く取り組んできた山城さんと一緒に国会に行く。そして今の政府・政策を変える」と力を込めた。
 エールに応え、いよいよ主役の山城さん。出馬を決意したのは「何よりも私たちの愛する郷土を戦争でじゅうりんさせない。戦場化の愚行を全国の仲間、沖縄県民とともに止める」ためだ。だから、「現場で闘ってきた人間として、そのまま国会に乗り込む」。今こそが「『頑固に平和』を掲げ続ける社民党の出番だ。大きな船出にこぎ出そう、未来をこじ開けよう!」と参加者を熱く鼓舞した。締めは山城さんのリードで「座り込めここへ」「沖縄、今こそ立ち上がろう」を歌い上げ、会場一体、ボルテージは最高潮に。
 最後は、全国勝手連事務局長の藤田高景さんによる行動提起と団結ガンバロー。山城さんの新たなチャレンジが始まった。