声明・談話

ロシア軍によるザポロジエ原発への攻撃に対する抗議声明

2022年3月4日
党首 福島みずほ
福島県連合代表 狩野光昭(いわき市議会議員)

 ウクライナを侵攻しているロシア軍が、ウクライナ南部にあるザポロジェ原発を砲撃していると報道(3月4日午前)されている。詳細は不明であるが、報道によると、至近距離から攻撃を受け施設で火災が発生しているとのことである。
 ザポロジエ(ザポリージャ)原発は欧州最大規模の原発(6基計600万キロワット)であり、原子炉が被害を受けるようなことがあれば、1986年のチェルノブイリ原発事故を超える深刻な被害が生じるおそれがある。東京電力福島第一原発事故を経験した私たちは断じて許すことはできない。
 原発事故による放射能拡散は、ウクライナにとどまらず、ロシア自身やヨーロッパ全土に被害を与える可能性が高い。これまでのところ周辺の放射線量に変化はなく、重要設備に影響は出ていない模様であるが、原発に対する武力攻撃は「核テロ」といっても過言ではなく、断じて許されない。社民党として、強く抗議するものである。
 ウクライナのとくに紛争地域に近い原発の運転はただちに停止し、原発の安全を確保するべきだ。また、原発停止による市民生活への影響については、欧州諸国を経由した電力供給を行ない、ウクライナ市民を支えることを検討するべきだ。
 ロシアは原発立地国への侵略が自国の安全保障上のリスクにもつながりかねない現実を直視し、ザポロジエ(ザポリージャ)原発への攻撃を直ちに止めるべきである。重ねてすべてのロシア軍のウクライナからの速やかな撤退を強く要求する。

以上