声明・談話

【談話】米国のイランへの空爆に抗議する!

社会民主党
幹事長 服部良一

社民党は、6月22日米軍によるイランの核施設への攻撃に対して強い非難と抗議を表明します。攻撃直後、トランプ大統領は、「世界中でこの任務を遂行できた軍隊は他にない。今こそ平和の時だ」とSNSで述べましたが、いかなる口実を述べようと武力によって平和はつくれないのは明らかです。

社民党は、これに先立つイスラエルによるイランの核施設や石油貯蔵施設などへの攻撃に強く抗議しました。しかし、残念ながらその後、イスラエルとイランが事実上交戦状態になり、エスカレートする双方のミサイル攻撃などで両国で多くの民間人の犠牲が出る深刻な事態です。
こうした世界中が懸念している中、今回の米軍による攻撃は両国を仲介して停戦へと導くどころが、事態をより悪化させて中東全体に戦火が拡大し、世界中の安全を脅威にさらすものです。

社民党は、これまでもウクライナ戦争やガザ虐殺に断固反対し、即時かつ恒久的停戦を実現し人道復興支援を求めてきました。
イスラエルのネタニヤフ首相は、イランを攻撃している中でガサで食糧を求める市民を毎日数百人単位で虐殺しています。
イスラエルおよび米国は、イランがウランを濃縮して核兵器の開発を進めており、これを止めさせるためにということを攻撃の理由としています。
しかし、主権国家である他国に先制攻撃を行うことは国際法違反です。そもそも、欧米諸国とイランとの間で結ばれていた核合意を一方的に離脱したのは、他ならない第一次政権のトランプ大統領でした。今回の危機を招いたのは米国であることを忘れてはなりません。

今年は戦後80年、広島と長崎に原爆が投下されヒバク80年となります。日本は唯一の戦争被爆国であり、戦争を放棄した憲法9条を持つ国です。
社民党は、核なき世界を実現するためにこれからも日本政府に核兵器禁止条約の早期批准を求めていきます。
社民党は、いかなる理由による戦争に対しても断固反対し、イスラエル・米国に即時の攻撃の停止を求め、日本政府がその先頭に立って努力することを求めます。