声明・談話

【党声明】参院選の公示にあたって

2025年7月3日

社会民主党 党首 福島みずほ

 

   あまりの物価高の中、消費税10%、実質賃金は下がり続け、年金は上がらない、生活が苦しいという声を本当に聞きます。この生活が苦しい、何とかしてほしいという声に応えるのが政治です。そのために自民党政治を変えるのが今度の選挙です。

   社民党は緊急生活応援策として、第1に食料品消費税ゼロ即時実現、第2に最低賃金全国一律1500円の早期実現、第3に社会保険料の労働者負担を半減、を打ち出しています。使用者と労働者の社会保険料負担割合1対1を大企業については3対1にし、中小企業については使用者増加分を補填します。600兆円になった大企業の内部留保に課税をします。

   また、最低保障年金として月10万円を実現します。防衛予算は2022年には5兆円台だったのが2025年には8兆7000億になりました。教育予算はこの半分、農業予算はなんとこの4分の1しかありません。

   政府は、昨年4月に訪問介護報酬を引き下げました。現在訪問介護の事業所の倒産が最多になっています。崖っぷちの介護保険を立て直さなければなりません。すべての大学の授業料と入学金を無料にするのに必要なお金は3兆円弱です。社会保障を切り捨て、教育予算を増やさないのに、防衛予算だけはうなぎ登りで、今後2027年には10兆円になる予定です。アメリカは日本にGDP 3.5%と要求しています。それは21兆円にもなります。防衛予算が拡大されれば、医療や介護や教育や農業予算が圧迫をされています。

   社民党は、ミサイルよりもコメを!ミサイルよりも暮らしを!ミサイルよりも平和を!と訴えていきます。かつて菅原文太さんは、政治の目的は2つある。人々を飢えさせないことと、戦争しないことだと言いました。まさにそのことが今迫ってきています。

   社民党はあなたの生活を守り、人生を応援していきます。そして、戦争をさせず、平和をつくっていくことに全力を上げます。社民党は古くて新しい政党です。長きにわたり全国各地域の現場とつながり、政治をやってきました。そして、選択的夫婦別姓や同性婚にいち早く取り組み、あらゆる差別をなくそうと奮闘している新しい政党でもあります。

   ぶれずに新しい課題に取り組み、社会を変えていく社民党です。国会には社民党が必要です。社民党は今回の選挙で得票率2%以上を獲得できなければ政党要件を失います。2%以上獲得すると同時に3名以上の当選者を出すために奮闘します。

   どうか、あなたも社民党と一緒に声をあげてください。よろしくお願いします。