声明・談話

第27回参議院議員通常選挙の投票日にあたって

2025年7月20日   

社会民主党

 

 本日、第27回参議院議員通常選挙の投票日を迎えました。

 コメの値段が高騰しました。コメ不足が続く中で、ようやく政府は備蓄米を放出しましたが、これまでの減反政策のつけが回ってきたものです。コメだけではありません。物価が上がり、国民の生活が苦しさを増し不満が日増しに大きくなる状況下での選挙戦となりました。

 社民党は、選挙公約として7つの緊急提言を行ないました。その中でも経済対策として、食料品消費税ゼロ即時実現、最低賃金1500円、社会保険料を労使1:3に、最低保障年金月10万円の実現を、と訴えてきました。同時に、その財源として法人税など不公平税制の見直しとあわせ、大企業の内部留保600兆円への課税を提言してきました。

 さらに、福祉財源として、米国に言われるまま増やす一方の軍事費を削って充てるべきと主張してきました。多くの野党が軍事費削減の主張をしない中で、社民党は税金はくらしに使え、軍拡反対を叫んできました。「台湾有事は日本の有事」などと中国との対立を煽る政府のキャンペーンが国民の不安を掻き立て、軍拡への批判精神が弱まる中で、社民党のこの主張をいまこそ、国民の皆さんに受け止めていただきたいと考えています。

 「戦争と排外主義は手を携えてやってくる」とは、我が社民党の福島みずほ党首がよく使う表現ですが、今回の選挙戦で目立ったのは、一部野党の日本在住の外国人へのあからさまな攻撃です。建設現場やホテルの受付業務、コンビニの店員と今や日本の建設業、サービス業を支えている存在である外国人に規制をかけたらどうなるのでしょうか。「日本人ファースト」という言葉には、外国人への差別意識が露骨に表されており、事実に基づかない人権侵害の最たるものであり、民主主義の理念を破壊するものです。社民党はこのような排外主義・差別主義に断固反対する立場を明らかにしてきました。

 そういう中で、我が党の副党首であり、参院選全国比例の大椿ゆうこ候補に対し、ネット上で殺害予告をした人物がいることが16日に明らかになりました。社民党は直ちに2か所で記者会見を行い、このような卑劣な攻撃を絶対に許さないことを明らかにしました。他にも複数の候補にも同様の攻撃がなされましたが、共通しているのは女性ということです。攻撃の背景には女性差別があると言わざるを得ません。そしてそれは、賃金の男女格差や雇用差別を放置し、選択的夫婦別姓制度を一向に導入しない自民党政府の政策が影響していると言えます。

 こうした差別排外主義に基づく政治を根本的に変革し、より豊かな共生社会を作っていくために、社民党への応援をぜひともお願いいたします。

 社民党は、今回も政党要件がかかった選挙戦を戦っています。しかし、このような危険な政治社会状況であるだけに、社民党が国会にどうしても必要です。どうか投票箱のふたが閉まるまで、我が党への支持を広げていただくことを心からお願い申し上げます。