1997・5・2

英国労働党の大勝について(談話)

社会民主党幹事長 伊藤茂

l、英国労働党が総選挙で大差で勝利して政権を担うこととなった。前から支持率の優勢が伝えられ、今日の勝利の日を待っていたが、それが実現したことを心から喜び、お祝いする。英国労働党はわが党にとって、社会主義インター加盟の友党として長い交流をもつ党であり、これからの大きな活躍を願っている。

2、今回の勝利は、フレッシュで力強いプレイアー党首のもとに労働党が進歩派市民の党への改革に成功し、時代の変化に対応する政策、女性候補の拡大などが国民の期待に応えたものであり、18年にわたる保守党政治による沈滞と汚職などからの鮮明な転換を求める国民の期待に立派に応えたことによって実現したものと思う。ブレイアー党首と労働党のその努力に深い敬意を表する。

3、今回の英国労働党の勝利や、昨年のイタリアでの左翼民主党主導のブロデイ政権の樹立は、それぞれの国やヨーロッパだけでなく広い意味で新時代の社会民主主主義の発展に勇気を与えるものとなっている。われわれ社会民主党はこの貴重な経験を真剣に学び、これら友党とさらに交流を深め、社会民主主義の将来を確信し、日本における新たな結集と鮮明なビジョンに全力で取り組んで行く。