北朝鮮への緊急食料支援に関する申し入れ




 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の食料不足は、94年のひょう被害や95年と96年の2年連続の水害で深刻さを増している。先日、北朝鮮の保険当局は食料不足で昨年一年間だけで子ども134人が栄養失調で死亡したとはじめて餓死の事実を公表した。

 国連人権問題局は4月7日、北朝鮮に対して、1億2000万ドルあまりの第3次緊急人道支援要請を発表した。これは2月の世界食料計画が4360万ドルの食料支援を予定していることに追加したものである。この国連人道問題局の要請を受けて、アメリカは計2500万ドル、韓国も600万ドルの拠出を決めている。

 日本政府がこのような情勢を考慮し、人道主義的立場に立ち、北朝鮮に対する食料支援をすみやかに追加措置するよう申し入れる。

1997年4月23日

農林水産大臣 藤本孝雄殿


社会民主党農林水産・環境部会
部会長 谷本 たかし