パキスタン政府への抗議文

パキスタン共和国首相

 ムハマド・シャリフ様

1998.5.28

社会民主党政策審議会長 

秋葉 忠利

1.信頼・道理・英知ではなく力と疑いに信を置くことによって悲惨な犠牲が生み出されてきたことを忘れ、今回貴国が地下核実験を強行したことは、極めて遺憾であり、強く抗議する。

2.今、貴国が核の力に屈してしまったことは、失望と悲惨さの両方以外は生み出さない。すぐさま罪を償うことが、国際社会に対する信頼を取り戻す唯一の方法である。

3.私たちは、歴史上初めての原爆による犠牲者である広島、長崎の被爆者とともに、他の核保有国に要求するのと同様に、貴国が保有するすべての核兵器を放棄し、ただちに核実験をやめることを要求する。

4.核不拡散条約とCTBT条約は、依然として、世界の恒久平和の創造に向かってすぐれた力を果たすと信じており、貴国が核政策を再び転換することを願わざるをえない。

5.私たちは、そのことによって、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インドのような核保有国の現実にもかかわらず、最後まで平和を目指す人類の理解と期待が広がることを信じている。