1998年10月16日

第143臨時国会を終えて(談話)

社会民主党 幹事長 渕上貞雄

1.本日、金融再生関連法案・早期健全化法案、国鉄・林野債務処理法案、労働基準法改正案など重要な法案が目白押しであった第143臨時国会が閉幕した。社会民主党は、野党第5党のハンディはありながらも、労働者・市民的立場からの先見的問題提起や真剣な政策論争を行い、一定の改善・前進を勝ち取るなどの成果を収めることができた。

2.また、人事院勧告の完全実施を内容とする給与法改正案がきわめて早期に成立したことは、社民党の粘り強い取り組みの成果といえるものである。

3.しかしながら、防衛庁証拠隠滅疑惑など国民の行政に対する不信が極度に高まっている中一刻も早い成立が求められていた情報公開法案をはじめ、公務員倫理法案、児童買春防止法案、政治改革関連法案、民法改正案など、社民党が主導してきた各法案が継続審議となったことはきわめて残念であり、次期国会での早期成立を目指して努力していく。

4.また、いわゆる組織的犯罪対策法、労働者派遣法改正案、新ガイドライン関連法案・協定案、住民基本台帳法改正案等の問題法案が継続になったが、引き続き問題権を明らかにしながら努力していく。

5.今国会では与党と野党第1党によって、個々の議員の修正案精査の時間もないまま、全会一致の原則を踏みにじる形で法案の緊急上程が強行され、審議時間も極めて短時間した保証されないという異例の国会運営も見られた。このような本来議会制民主主義とは相容れない手法が今後決して先例となることのないよう、各党の反省を求める。

6.国会は閉幕するが、未曾有の深刻な不況・雇用問題、自治体財政をおびやかす減税問題、介護保険の円滑な実施問題、国民の将来に不安をきしている年金問題、金融システム安定のフォローアップ問題、構造的汚職問題、豪雨等の災害への対策など取り組むべき重要課題が山積しており、一刻の猶予も許されない。社民党は、閉会中審査の活用を求めるなど国会として責務を果たす先頭に立っていく。同時に社民党は、労働者や弱い立場の方々に重点を置いた社民党らしい政策の立案に取り組み、国民の声を聞きながら全国キャラバンなどの諸行動を展開していく。