2002年6月14日
社会民主党幹事長
福島瑞穂
ブッシュ米大統領は昨日、1972年に旧ソ連との間で結んだ弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を失効させた。これは半年前の失効通告を確認したものであり、その一方で、新たなミサイル防衛システムの開発と配備を急ぐ意向を表明した。
これは、不十分といえども、各国の努力によって積み上げられてきた核軍縮の方向を根底から覆し、新たな核軍拡に道を開こうとするものであり、社民党は強く反対し抗議する。
さらにブッシュ大統領は、「ミサイル防衛に関する他国との対話と協力」を深めていく意向を表明しているが、日本政府は被爆国としての立場を踏まえ、あくまでも核軍縮と核廃絶の立場に徹し、これに追随し協力することがないように、強く求めるものである。
以 上