民主党・鳩山由紀夫代表の辞任表明を受けて

――12月4日、土井たか子党首の定例記者会見から――

社民党の土井たか子党首は、12月4日の定例記者会見で、民主党の鳩山代表の辞任表明を受けて、要旨以下のような発言をしました。

 臨時国会の最中に民主党の鳩山代表が辞意を表明されました。野党が結束して、小泉・自民党政治と対決していかなければならない時に、野党第一党の代表が選出されて日の浅いうちにお辞めになるのは大変に残念なことです。

 この間、「民主・自由・社民の三党統一会派」が話題になりました。報道によると、「新党」あるいは「合流」ということも取りざたされていたように見受けられます。しかも、新党像について、保守中道的路線に導いていきたいといわれているのは、私どもの党には全くかかわりがありません。私どもの党も入っての構想のように勝手に言われるのは、心外です。鳩山代表からは社民党には一言も連絡がありませんでした。したがって、社民党はあずかり知る話では無かったことを、この際はっきりさせておきたいと思います。民主党が野党第一党として、党内統一を本当に早くしていただくことを願っているところです。

 野党各党が全力を挙げて結束し、小泉・自民党政治と対決をしていくことは大事なことです。最近、国会の場が弛緩している、緊張感が本当にないと、無風国会などと、いろいろ揶揄されるような状況になっていっているのは、私たち野党の責任でもあります。このことを深刻に受け止めなければなりません。とりわけ、中核である民主党には、野党第一党としての責任を自覚していただきたいと、これまでも申し上げてまいりました。現状の政治不信は、自民党のみならず、私たち野党のあり方、政党政治全体に向けられています。地に足をつけて、しっかりと互いの立場を尊重して、率直な意見交換ができる野党同士の関係を回復することが早く実現することを願っています。

 私たちは、「社会的な公正と公平」の旗を掲げて、小泉・自民党政治と対決します。市民的自由を尊重するリベラルな政治と働く人々の声を基盤とするのが社民党です。野党同士の意思の疎通、結束を図りながら、率直な議論をしていきたいと考えています。