2002年1月22日

アフガン復興会議についての談話

社会民主党幹事長
福島瑞穂

 2日間にわたって東京で開催されたアフガン復興会議が、本日終了した。

 多くの国や国際機関が参加したこの会議の決定が着実に履行され、アフガニスタンの人々が戦禍と貧困を克服して平和な生活を取り戻すための重要なステップとなることを期待する。

 復興は、まずアフガン人自身が主体的に取り組むべきものである。そのためには戦火が完全に終息することが前提であり、未だアメリカ軍の空爆は止んでおらず、自衛隊の艦船も留まっているという事態を忘れてはならない。

 また、アフガニスタンの国土を荒廃させ人々を長年にわたって苦しめてきたのは、今回の米英の空爆や旧ソ連の侵攻など大国のエゴであり、そのことの責任を不問に付すことはできない。

 社民党は、不安定な要素を抱えている南アジアと中東の結節点にあるアフガニスタンが、大国の利害や思惑に振り回されることのない国際的な中立地域として蘇生するよう、各国と国際機関が努力することを要求する。

 また、復興にあたっては医療、教育、農業など様々な分野での実績を持つNGOの活動や協力が重要であることは、言うまでもない。今回の開催に当たって、外務省が一部のNGOを排除しようとしたことは、まことに遺憾である。