2002年2月3日

名護市長選挙の結果について(談話)

社会民主党全国連合
選対委員長 渕上 貞雄

一、本日、沖縄県名護市長選挙の投票が行われました。わが党は、前市議会議員、元ヘリ基地反対協議会代表の宮城やすひろ候補を推薦して全力で闘い抜きました。しかし、出馬の遅れもあり残念ながら敗北しました。
今回の市長選挙は、普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が最大の争点となった選挙戦でしたが、相手陣営が振興策、若者の雇用などに争点をシフトするなか、政策論争が噛み合わず選挙戦の盛り上がりにかけたことも影響しました。名護市民はじめ、全国からの暖かいご支援に心から感謝を申し上げます。

一、わが党は、選挙直前の1月25〜27日に雇用問題や基地視察のため全国から第二次の「雇用・観光・基地問題沖縄調査団」(中西績介副党首が団長)に110名を派遣し、視察や県民との意見交換を行い、観光客の減少や雇用状況の悪化の原因として基地の存在を指摘し、海兵隊の撤退など基地の整理・縮小が沖縄の発展には必要であると主張し県民の支持を得ました。
宮城やすひろ候補は、普天間飛行場の移設を辺野古地域に強行しようとする現職に対し「危険な新基地はいらない」「みんなの声が生きる市政を築きたい」と訴え闘い抜きました。この訴えは、市民の共感を得、基地移設反対、環境の保護、市民とともに歩む市政の実現など名護市の今後の躍進にむけ大きな力になるものと確信します。

一、在日米軍基地の75%が沖縄に集中し、県内の産業の振興、県民の生活の向上の障害となっています。1997年12月の名護市民の投票で海上基地反対が過半数を占めた結果を尊重し、基地のない平和な街、くらし・福祉をよくしたい市民の願いの実現にむけ、わが党は、引続き基地の整理・縮小に全力を挙げる決意を表明します。

以上