2002年3月8日

佐藤三郎・加藤紘一議員元秘書の逮捕について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 福島 瑞穂

  1. 本日、自民党の加藤紘一元幹事長の事務所代表を務めた佐藤三郎元秘書が2億8000万円の所得を隠し、約1億円を脱税した疑いで逮捕された。まずは事件の全容の解明こそ急がれなければならない。検察当局の徹底した捜査と解明を強く求めたい。

  2. 佐藤元秘書は加藤議員の事務所代表であり、また会計責任者であった。佐藤元秘書は加藤議員の政治力を利用して一連の犯行が行われており、今回の元秘書の事件を自らのことと捉えず、有権者・国民にほおかむりしている加藤紘一元幹事長の責任も極めて重い。社民党は佐藤元秘書の疑惑の真相究明と加藤議員の関与や脱税資金の流れの解明のため、加藤議員の証人喚問を強く要求する。

  3. 佐藤事件及び業際事件は、政治家の政治力を背景に公共工事で口利き料をとる「秘書ビジネス」の一端を示すものであるが、いずれも政と官、業のあり方が問われる事件であり、政治の構造改革は何ら進んでいない象徴だ。「自民党の破壊」、「改革」を掲げる小泉政権のもとでも、政・官・業の癒着、カネまみれの政治、口利き政治は相変わらずで、古い自民党の体質そのものの問題、政官業癒着の構造自体が根底にある。社民党は、複雑で奥深い政官業の「癒着の構図」の徹底糾明と、国民から信頼される清潔な政治の実現のため、野党共闘を強化し、あっせん利得処罰法の秘書を対象とする強化改正、公共事業受注企業からの企業献金の禁止、政党支部を経由する企業・団体献金の抜け道ふさぎ等の緊急の政治改革課題の実現に、全力で取り組む。