2002年1月24日

狭山事件異議申し立て請求棄却に抗議する(談話)

社会民主党幹事長 
福島瑞穂

  1. 東京高裁は1月23日付けで、狭山事件再審請求にかかわる異議申し立て請求を棄却した。この間、被告とされた石川一雄さんと弁護団らによる二度の再審請求に対し、証拠開示や事実調べを行なうことなく棄却とした上、今回も検察側の主張に沿った形で棄却決定を行なった東京高裁の姿勢を厳しく批判する。

  2. 有罪判決の根拠とされる犯人の残した脅迫状の筆跡鑑定は大変にズサンなものであることは、すでに明らかになっており、狭山事件の弁護団は東京高等検察庁に対して犯行現場の血痕検査報告書や足跡の写真、証拠リストの開示を求めていた。弁護側が必要な証拠の開示を受けることは、国際的には当然のことであり、国連の国際人権規約委員会も日本政府に対して、再三にわたって勧告していた。今回の棄却決定は、国際的にも認められた証拠リストの開示要求を踏みにじるものだ。加えて、弁護団が提出した石川さんの無実を証明する新証拠に基づいた事実調べも行なっていないことは遺憾とする以外になく、「真相の追究」という裁判所の使命さえ放棄した決定と言わざるを得ない。

  3. 社会民主党は、この間、一貫して狭山事件の事実解明と再審請求を求めてきた。えん罪を主張する石川さんの名誉回復を図るためにも、司法には事実解明の義務がある。社会民主党は、今回の東京高裁による棄却決定に強く抗議するとともに、今後も石川さんの完全無罪を勝ち取るため、全力を挙げることを表明する。

以上