2002年3月15日
鈴木宗男衆院議員の離党表明について(談話)
社会民主党 幹事長
福島瑞穂
- 本日、自民党の鈴木宗男衆院議員は、同党からの離党届を提出した。自民党と与党は証人喚問後、鈴木議員の離党をもって疑惑全体にフタをし、国民の批判をかわそうという姿勢がありありとしていた。当然のことだが、今回の離党によって問題は、まったく解決していないことを指摘する。
- 数々の疑惑が浮上し、一部は事実関係が明確化している以上、離党などという見せ掛けの処置ではなく、鈴木議員の辞職が必要なことは言うまでもない。社民党は、鈴木議員の議員辞職と国会での疑惑解明に向けて再喚問を改めて求めるものである。与党は、野党が提出した議員辞職勧告決議案を早急に本会議採決に付すべきだ。
- NGO排除問題での外務省への圧力に端を発した鈴木疑惑は、証人喚問後も北方領土不要発言、私設秘書の偽造旅券問題、外務省職員への暴力問題などが浮上しているほか、癒着の舞台は外務省、防衛庁、国土交通省などへ拡大している。問題は一人、鈴木議員に関するものではなく、自民党そのものの政官業癒着、金権腐敗体質に及んでいる。自民党が鈴木議員の離党で一件落着を図り、辞職勧告決議案を店ざらしにする、あるいは決議案を否決する態度に出るならば、国民から圧倒的な批判を浴びている自民党的体質を反省するどころか、これを温存するものと言わざるを得ない。
- 「自民党をぶっ壊す」と豪語して登場しながら、自民党の体質を典型的にさらけだした鈴木疑惑に対し、終始あいまいな態度を取り続ける小泉首相の無責任な態度も大きな問題である。社民党は、改革を一枚看板にしながら政治改革に背を向ける小泉首相の責任を追及すると同時に、政官業の癒着構造に徹底的にメスを入れ、この構造を断ち切るために全力を挙げる。
以上