2002年4月30日

鈴木宗男衆院議員の公設秘書逮捕について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂

  1. 本日、鈴木宗男衆院議員が入札に関与した国後島「友好の家」(ムネオハウス)の建設工事をめぐり、同議員の公設第一秘書が逮捕された。同施設の建設をめぐっては、鈴木議員が地元の北海道根室管内の業者に入札資格を事実上限定するよう求めていたことがすでに判明している上、工事を下請けした大手プラント会社と元請けの北海道内の建設会社を入札前に引き合わせていた公設秘書の逮捕によって、工事の予定価格が漏えいしていた疑いが極めて濃くなった。

  2. 公設秘書の逮捕は、北方四島支援事業を食い物にしてきた鈴木議員をめぐる数々の疑惑が、わが党をはじめとする野党が指摘してきたように公共事業への口利きであり、政官業の癒着そのものであることを証明するものだ。今回の事件への鈴木議員の関与、そして他の疑惑についても事実関係の解明を進めるため、鈴木議員の再喚問は不可欠になった。

  3. これだけの疑惑が浮上し、その一端が刑事事件となった以上、鈴木議員は即座に議員の職を辞すべきである。与党は、野党が衆院に提出している鈴木議員に対する議員辞職勧告決議案を早急に本会議採決に付し、賛成すべきである。社民党は今後、鈴木議員をめぐる疑惑の解明に努力すると同時に、改革を一枚看板にしながら就任一年をたってもなお、自民党の金権腐敗体質にはメスを入れることさえできない小泉首相の責任追及にも全力を挙げる。

以上