2002年6月21日

鈴木宗男衆院議員の辞職勧告決議案採決について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂

  1. 本日の衆院本会議で鈴木宗男衆院議員に対する議員辞職勧告決議案が可決した。遅きに失した観は否めないが、鈴木議員は決議を重く受け止め直ちに議員辞職すべきである。与党に対しては、野党による本会議上程の要求を二度にまでわたり、握りつぶしてきたことについて猛省を促したい。加えて、採決方法をめぐって与野党が協議している間、鳩山邦夫・衆院議院運営委員長が飲酒していたことも発覚した。余りにも軽率、不謹慎な行為であり、緊張感に欠けた与党の姿勢を浮き彫りにしたものでる。

  2. 鈴木議員は、比例代表選挙で自民党の北海道ブロック一位に名簿搭載され、当選した。鈴木個人ではなく自民党の票で当選したのであり、本来ならば離党と同時に自民党の責任で議員辞職させるべきであった。疑惑にこたえることなく、国民を欺き続けてきた鈴木議員と自民党の責任は重大である。

  3. また、自民党は昨日、田中真紀子衆院議員に対する二年間の党員資格停止処分を発表したが、処分理由は「党への協力拒否」にとどまり、秘書給与をめぐる疑惑には一切触れられていない。これまた、政治とカネをめぐる問題で自民党に自浄能力がないことを浮き彫りにするものである。

  4. 指摘するまでもなく、鈴木議員にかけられた容疑は疑惑の一端に過ぎない。支援委員会やODAをめぐる様々な疑惑の全容を解明し、政官業の癒着を断ち切ることは国会に求められた責務である。社民党は疑惑解明に全力を挙げ、あっせん利得処罰法改正案の野党案、公共事業受注企業の献金規制が会期中に実現するよう、他の野党と結束して努力していく。

以上