2002年3月27日

2002年度予算案の成立にあたって(談話)

社会民主党幹事長
福島瑞穂

  1.  本日、参院本会議で2002年度政府予算案が可決、成立した。深刻なデフレと最悪の雇用情勢を顧みることなく、国民にさらなる負担を強いる「生活破壊型予算」に、党は断固として反対する。

  2. 予算案審議で明らかになった鈴木宗男衆院議員の数々の疑惑は、典型的な政官業癒着であり、加藤紘一衆院議員の元事務所代表による脱税行為は公共事業への口利き行為によるものであった。これら、予算執行に関わる重大な疑惑の解明なくして予算案審議を深めることはあり得ないとする野党の主張を無視し、鈴木議員の証人喚問と鈴木、加藤両議員の自民党離党で事を済まそうとする与党の姿勢は許されるものではない。

  3. 政府予算は、「国債発行枠30兆円」という小泉首相の公約を表面的に維持するため、「隠れ借金」の手法を持ち出しているだけでなく、雇用対策や中小企業対策にはまったく配慮を欠き、国民には負担増と痛みだけを強いる内容だ。社民党は、雇用や生活を安定させ、国民の将来不安を解消することが最大の景気回復策であると考え、万全の対策が実現するよう一層努力する。

以上