2003年5月20日
村上正邦・元参院議員に対する実刑判決について(談話)
社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂
- 本日、東京地裁は、ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)を舞台にした汚職事件で受託収賄罪に問われた村上正邦・元参院議員に対し、懲役二年二ヵ月の実刑判決を言い渡した。今回の判決によって、KSD事件で起訴された七被告全員に有罪判決がくだされたことになる。本人はもとより、政官業癒着の典型ともいえるような事件によって国民の政治不信を助長させた自民党は、判決を厳しく受け止めるべきである。
- KSD事件は、当時の参院選挙で比例順位を上げるため、党員獲得や莫大な党費立替を業界に要請し、その対価として便宜を図るという大変に悪質なものであった。長崎県知事選挙をめぐる自民党長崎県連の違法献金事件で、同県連の幹事長が今年一月に公職選挙法違反で逮捕されたように、選挙に絡んだ自民党と業界の癒着構造は依然として続いている。自民党には、まったく自浄作用がないと指摘する。
- 今年になってからだけでも、大島理森・前農水相秘書の口利き疑惑、逮捕された坂井隆憲衆院議員をめぐるヤミ献金事件、そして木村義雄・厚生労働副大臣をめぐる関連業界との癒着がいま、まさに問題になっている。自民党の政官業癒着体質はKSD事件以後も、温存・強化されているが、政府・自民党は献金依存の口利き体質に頬かむりするばかりか、日本経団連の献金あっせん再開決定に対しても「結構な話だ」(山崎拓幹事長)、「できるだけ強力な支援をお願いしたい」(福田康夫内閣官房長官)と開き直っている。社民党は、自民党の政官業癒着・口利き政治を厳しく批判すると同時に、企業・団体献金規制の実現に全力をあげる。
以上