2003年9月22日

内閣改造について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂

  1. 党内融和、総選挙の顔づくりに腐心した党内人事に続き、小泉首相が二度目の内閣改造を行なった。小泉首相が、総裁選挙で日本の将来について具体的な政策ビジョンを語らなかったのと同様、新閣僚の顔ぶれからも何ら新たなメッセージはうかがえない。「改革断行」「適材適所」どころではなく、首相の「言うがまま」のような人材配置と派閥均衡で面子を維持した軽量内閣だ。

  2. 小泉首相が、この二年半余りの失政に反省のカケラも見せず、国民に「痛み」だけを強要してきた「構造改革路線」などの政策の継続を明言している以上、わが党は小泉内閣に対し、これまで以上に厳しい姿勢で臨んでいかざるを得ない。

  3. 特に小泉内閣のもとで、テロ特措法、有事法制、イラク特措法など戦後の平和国家としての歩みを大きく転換させるような法律が立て続けに成立させられてきたが、さらに小泉内閣は、米国によるイラク戦争の戦費・占領費負担にまで踏み込もうとしている。これら一連の流れの先にあるものが、憲法9条の改正であることもはっきりとした以上、わが党は広範な市民と手を携えながら憲法の改悪に反対していく。

  4. 「自民党をぶっ壊す」と言いながら派閥を土台にした利権政治の温存を図る小泉内閣と自民党に、平和で安心できる暮らしのための政治への転換は不可能である。わが党は、臨時国会と引き続く総選挙において小泉内閣・自民党政治の打倒に全力を上げる。

以上