2003年12月14日

フセイン元大統領の身柄拘束について(談話)

社会民主党
党首 福島瑞穂

  1. 本日、連合軍暫定当局(CPA)がフセイン元イラク大統領の身柄を拘束したと発表した。フセイン元大統領が自らの政権下で、独裁的な政治を行なってきたことは間違いないとしても、拘束によって、国連憲章や国際法を無視して行なわれた米英両国によるイラク戦争が、決して正当化されるものではない。

  2. 同様に身柄拘束が、大義を欠いたイラク戦争を無条件に支持してきた日本政府の姿勢と憲法に反する自衛隊イラク派兵を正当化させる理由にならないことは当然である。社民党は引き続き、政府が自衛隊派兵を断念し、国連主導の下での非軍事・人道的支援でイラクの復興に貢献することを求める。

  3. 拘束に至った経緯や今後の処理のあり方などは現時点で不明だが、フセイン元大統領の処遇にあたっては国際法などが遵守され、その上で大量破壊兵器問題の解明などについて適切な対応が行われるよう、注視していきたい。

以上