2003年12月19日
キンマウンラさんの仮放免認定について(談話)
社会民主党
党首 福島瑞穂
- 本日午前、「不法滞在」を理由に東京入国管理局に収容され、国外への退去強制命令書が出されていたビルマ人、キンマウンラさんの処遇について、法務省入管局長から「法務大臣の指示に基づき、主任審査官の職権により仮放免を決定し、手続きを進めている」との連絡があった。仮放免決定は、大変喜ばしく、法務省の今回の決定を評価したい。
- キンマウンラさんは、軍事政権が続くビルマの民主化運動に加わっていたため難民認定を申請したが、却下されてきた。しかし、来日から15年を超え、運送会社に11年間務め、税金も納めてまじめに働いてきた経緯がある。社民党はキンマウンラさんの事案について、重要な人権問題の一つとして関心を持ち、入管局との交渉などに積極的に取り組んできた。また多くの市民運動や労働組合も、キンマウンラさんに対して退去強制を行なわず、日本での在留を認めることを求めた署名運動に取り組んできた。今回の決定は、これらの支援運動が大きな力になったものと考える
- 今回の決定は一歩前進として評価できる一方、日本の難民行政は在留資格の付与などについて改善すべき点が多く残されている。社民党は今後も、入管・難民認定法の改正に取り組み、政府が国際人権規約や難民条約を順守するよう求めていく。
以上