2003年12月29日

新井正則衆院議員の逮捕について(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 又市征治

  1. 本日、先の衆院議員選挙で当選した自民党の新井正則議員が買収による公職選挙法違反の容疑で逮捕された。すでに関係者20人近くが起訴されていることから、組織的で悪質な事件と言わざるを得ない。票を「カネ」で買うような行為は断じて許されない。容疑が事実であるならば、新井議員は直ちに議員辞職すべきである。

  2. 現職議員が自らの選挙で逮捕されるのは異例であるが、すでに起訴され議員辞職した近藤浩前衆院議員に続き、自民党から二人目の逮捕者が出たことは極めて遺憾である。本人にとどまらず、政治不信を助長している自民党の責任は重大であり、党が事件について調査し、責任の所在を明らかにすべきである。

  3. 年末に集計された2002年度の政治資金収支でも、企業・団体献金の総額の実に8割以上が自民党に集中していた。総選挙に絡んだ一連の自民党議員の逮捕は、自民党の構造的な金権腐敗・金権依存体質が招いたものと指摘する。社民党は、「政治とカネ」の問題で一貫して後ろ向きの姿勢に終始する小泉首相と自民党の責任を追及し、金権政治と政治腐敗を断ち切るために全力を挙げる。

以上