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民主党との選挙協力合意についての記者会見(8月29日)要旨

 8月29日、午後8時から社民党の土井たか子党首と民主党の菅直人代表が、両党の選挙対策委員長の同席の上、都内で会談し、別紙の内容で選挙協力に合意しました。会談後、土井党首と中西績介選対委員長は、党全国連合で記者会見に臨みました。以下が要旨です。

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土井党首

 ご苦労様です。8月11日に民主党の菅代表とお会いし、さらに(両党の)選対委員長で検討をしていただき、党首同士が同席した形で(選挙協力の合意内容について)お知らせする時期を考えましょうと申し上げました。それが今日でございます。菅代表とお会いしまして、選対委員長が同席しました。合意した中身については、中西選対委員長からお知らせします。


中西選対委員長

 選挙協力は7道県・29選挙区で、(内訳は)社民10、民主19選挙区です。
 社民党(候補者)への協力は、北海道11区、茨城4区、新潟3区、長崎2・4区、大分2・3区、鹿児島4区、沖縄2・3区です。民主党(候補)への協力は、北海道で11区を除いた1〜12区、茨城1区、新潟6区、長崎1・3区、大分1区、鹿児島1区、沖縄1・4区の以上です。
 氏名については発表できないところが1、2あるものですから、全体については区名で発表しようと合意いたしましたので、お許しをいただきたいと思います。
 なお、これ以降につきましては、例えば鳥取、あるいは群馬、熊本、福岡、それから決定はしていますが新潟も追加等が出てくる可能性があります。以上です。


≪質問≫

Q.選挙協力の具体的な形態は、推薦なのか支持なのか

中西 それぞれの県によって言い方(の違い)があると思います。統一して決定しているわけではありません。協力区として申し上げています。

Q.推薦あるいは支持の両方があるということか

中西 それぞれの県でどのような言い方になるのかについて、ここで申し上げることはできません。

Q.協力の度合いに違いが出るのか

中西 徹底的に協力することは、(お互いに)人員派遣までしてやることもあるでしょう。そうではなく、比例区で働きかけをする際に小選挙区で民主党の候補者の氏名を言うことになるという場合もあるでしょう。

Q.引き続く協議は、いつまでになるのか

中西 8月いっぱいということで進めてきましたが、先ほど述べたように鳥取などでは両者の協議が整うのが9月初旬ですし、わが党でも熊本など(の候補者擁立)では同じようなことが言えます。候補者の決定が9月にずれ込むところがあります。そういうところが順次出てくる。五月雨的ではありますが、両選対で対応するということで大体確認しています。

Q.最大限、10県と考えていいか

中西 超える可能性もあります。

Q.各候補が訴える中身、政策について決めたことは

中西 それはありません。選挙では比例区でも争うことになり、中傷・誹謗はしませんが、違いを言わなければならないこともあります。その点で、協力の主たる目的が小泉政権打倒ですから、その点では統一的に言えることになると思います。

Q.土井党首の側から菅代表に対して具体的に述べたことは何か

土井 選挙協力は明らかに、自民党政権を倒すという点で一致して協力しましょうということです。そこに大義があるわけです。その大義が、どのような具体的な訴えによって現実のものにできるかとなるわけです。その意味で意見交流をしておく必要がありますね、と言いました。
 同時に、昨日の遅い時間に取材された方の記事の中身を見ますと、統一候補擁立を民主・自由から要請されて、それに対して私がはっきりとしたことを答えていないといわれていますが、統一候補擁立とはどのようなことなのかということです。民主と自由は合併して一つの党になるわけです。一つの党として、候補者をしぼって統一候補にする調整が、党内であるでしょう。私どもは、合併に加わらないのですから、独自の党という立場で候補者を擁立して戦うということに変わりありません。まるで一つの党の中に私たちも入って候補者擁立のための話し合いをしているかのごとく思われましたら、そこは違います。その区分けはしっかりしていただきたいと思います。本日の選挙に向けた協力(の合意)は、お互いの党対党の協力です。「混然一体化してはいけませんね」と申し上げたところ、「それは(記事の)書きようによって、そうなったのでしょう。そうは思っていませんから」と菅代表もおっしゃっていました。
 申し上げたとおり、自民党政権を倒すという大義からすると、小泉内閣が倒れても、その後の政権が小泉内閣とあまり変わらないということでは、話になりません。決して、それでいいということにはならない。野党が頑張って、小泉内閣とどのように違うのかということを鮮明にしないといけない。そういうことについて、忙しい中ですから、非公式であっても話し合いをしていく必要がありますね、ということも、今日は待っている時間の間に話しました。

Q.連立政権に向けてという意味か

土井 連立政権になるかどうかという以前の問題です。小泉内閣を倒さなければ、新政権にならないわけです。どういう政権でなければならないかという問題も、背骨にあたる部分を示さなければなりません。そのあたりを話し合いで練っていくことが大事だということです。

Q.背骨にあたる部分は、護憲ということか

土井 私どもの党にとりまして、憲法をしっかりと守って、それを具体的に生かしていくということは党是のものですから。これは、ゆるがせにはできないです。特に、小泉首相は改憲に向けて指示をされていますから。したがって、この問題は、次の選挙では一大争点になると打ち出さなければならないと思います。

Q.両党の候補のバッティングについて言及はなかったのか

中西 先ほど申しましたように、調整が必要なところの1、2について発言はありました。

Q.本日、鈴木宗男衆院議員が保釈されたが

土井 まだ、これからという問題です。みんな、(疑惑について)忘れてはいません。公判でこれまでの嫌疑が審理されていくわけですから、保釈されたからといって区切りが打たれたとは言いがたいし、そうは言えません。自民党はやめたが、議員はやめていないという問題もあるのではないでしょうか。