2003年11月8日
社会民主党
すべての有権者の皆さん。そして国民の皆さん。日本の将来と私たちの暮らしの行く末を決定づける総選挙の投票日が近づきました。
今回の選挙戦は「二大政党決戦」「マニフェスト選挙」などと言われ、ともすれば、私たちの社会の将来像についての議論はかすみがちでした。しかし、社民党は、小泉自民党政権による「戦争のできる国」「競争最優先の強い者勝ち」の社会ではなく、平和で安心して暮らせる、みんなで支えあい共に生きることのできる社会こそ必要だと訴え、小泉構造改革路線との対立軸を明確に打ち出してきました。
「平和・雇用・年金」を最重要課題とした党の訴えは、就業がままならない若い人たちから医療費の値上げや年金給付の切り下げで不安を募らせるお年寄りの世代まで、幅広く共感と期待を受けたものと確信します。
自民党と与党は、テロがますます拡大し、政府高官すら「日本も攻撃対象の恐れがある」と明言するイラクに、私たちには何の説明もしないまま、自衛隊を派遣する準備を進めています。さらに小泉首相は、憲法の改悪、わけても9条の変更に明確に言及し、戦後の平和国家としての歩みを転換させようとしています。
社民党は戦争への加担を許さず、憲法を暮らしに生かします。平和憲法の命運を決める総選挙、平和を子どもたちにプレゼントさせてください。
「構造改革の芽が出た」という小泉首相は一方で、今後3年間は本格的な景気回復はないと言い放ちました。雇用と家計、消費を冷やしながら、今後の3年間も「痛みをがまんせよ」と平然と開き直る姿勢は、もはや政権を担当するに値しません。
社民党は福祉、医療、環境の重視とワークシェアリングで200万人の雇用を増やし、医療費窓口3割負担を2割へと引き戻します。暮らしと福祉を保障する一票を、ぜひとも投じてください。
皆さんの貴重な一票が、明日の政治を変える手がかりとなります。ぜひ投票所に足を運んでいただき、自民党政治に厳しい審判をくだしていただけるよう、心からお願い申し上げます。