2004年3月5日

キンマウンラさんの在留特別許可を歓迎する(談話)

社会民主党
党首 福島みずほ

 本日、政府はビルマ人のキンマウンラさんとご家族に在留特別許可を与えることを閣議決定しました。この決定を心から歓迎したいと思います。

 来日から15年あまりの間、日本で暮らし、働いてきたキンマウンラさんは「不法滞在」を理由に東京入国管理局に収容され、国外への退去強制命令が出されていましたが、法務省が昨年12月に仮放免としました。

 この間、社民党はキンマウンラさんの事案を重要な人権問題だと認識して、市民の方々と連携し、関係省庁との交渉などに積極的に取り組んできました。また、多くの労働組合の方々もキンマウンラさんの在留許可を求め署名運動などに取り組んできました。今回の在留特別許可の決定にあたっては、これら支援運動の輪の広がりが大きな力になったものと確信しています。

 決定を歓迎しつつ、外国人の在留資格の付与などについて、依然として問題が多く残されている日本の行政を改善するため、入国管理法や難民認定法の改正に取り組み、政府が国際人権規約や難民条約を順守するよう、一層の努力をしていきたいと考えています。

以上